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「2017 ライフサイエンス知財フォーラム」を開催
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パーキンソン病に対する細胞移植治療を進めるうえで、ES細胞やiPS細胞の移植には、不均一、すなわち、移植するドパミン神経細胞だけを誘導するのは困難である、ES細胞やiPS細胞が残る可能性がある、といった問題点があります。ドパミン神経細胞だけを選ぶ技術が必要ですが、これについては、セルソーティングという方法を確立しました。現在、できた細胞が本当に有効かつ安全かについて動物実験で検証しており、2018年度には治験を開始したいと考えています。また、移植には自家移植と他家移植とがありますが、自家移植にはコストと時間がかかるので、早く患者さんに治療を届けるためにまずiPS細胞の他家移植に取り組んでいます。
 世界の状況はどうかというと、TRANSEUROスタディーでの胎児細胞移植、英国でのヒトES細胞、米国でのヒトES細胞やiPS細胞等、日米欧すべてで2017年から2018年には臨床応用へ向かう状況です。細胞を中心としたCell-based therapyが現実的になってきているのです。さらには、薬と細胞と医療機器/リハビリとが三位一体となるのに加えて、再生医療を社会に根付かせるためには、培養装置や細胞を運ぶ装置等の新技術、さらにはレギュラトリーサイエンスが必要です。再生医療は、まさに総合芸術と言えます。
 最後にまとめると、1)ES細胞やiPS細胞が開発され、人類は「多様性細胞」を手に入れました。2)薬やリハビリとの組み合わせによる「細胞を中心とした新しい治療戦略」がこれから展開しようとしています。3)ことパーキンソン病に限って言うと、ドパミン神経前駆細胞の選別によって安全かつ効率的な移植が可能となりました。そして、4)iPS細胞の出現によって、そもそもの生物の自己修復となる、自分の細胞で自分を治すということができるようになりました。

■パネルディスカッション

再生医療がもたらす知財戦略と事業戦略のパラダイムシフト
~産官学連携で実現する未来の医療~
コーディネーター 藤田 一司
パネリスト 髙橋 淳 西村 秀隆 磯部 総一郎 鮫島 正 高須 直子
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パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションでは、「再生医療がもたらす知財戦略と事業戦略のパラダイムシフト」と題して、産官学連携でいかにして再生医療を実現していくかについて、演者の方々をパネリストに迎えて議論されました。以下、議論の要点を記載します。

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