Information 「2024ライフサイエンス知財フォーラム」 今こそ、日本の創薬力強化を! ~ニューモダリティについての強靭な創薬エコシステム構築を目指して~

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2024年2月7日(水)午後1時から御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都千代田区)にて「2024ライフサイエンス知財フォーラム」を開催します。

実施概要

開催日時 2024年2月7日(水)13時~17時
会場 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター 東京都千代田区神田駿河台4-6
※会場からWeb 配信を行いますが、質疑等の対応はいたしません。アーカイブ配信の予定もございません。
参加費用 無料にてご参加いただけます。

「2023ライフサイエンス知財フォーラム」では、デジタルセラピューティックス(DTx)の社会実装化に向けた課題と展望について討論がなされ、異業種を含む多数のプレイヤーが参加する新たなビジネスモデルの必要性、スピーディな協業等、劇的なビジネス環境の変化が浮き彫りになりました。

2023年6月に内閣府より公表された「知的財産推進計画2023」では、企業における持続的な価値創造には、オープン・イノベーション(OI)が不可欠であること、OIを推進するに際し、スタートアップ・大学知財エコシステムの強化が求められること、多様なプレイヤーが参加し、新たな付加価値創造を行い社会実装するためのエコシステムを形成すること等々の重要性が示されています。

製薬産業において、製薬協の上野裕明会長は、2023年5月25日に開催された製薬協会長記者会見での所信表明において、「日本の創薬力強化」には、個社完結ではなく、複数のプレイヤーが連携する「創薬エコシステム」への移行が重要であり、それには4つの重要なポイント(1)創薬基盤技術の実用化(2)スタートアップの持続的起業と育成(3)新規モダリティ製造力の強化(4)データ利活用の基盤整備)があり、「創薬エコシステム」を好循環させていくための“ミッシング・ピース”を考えながら、4つのポイントに取り組むことを表明しております。

ニューモダリティ創薬(たとえば、細胞治療薬、遺伝子治療薬等)は、従来の低分子創薬ビジネスモデルとは異なり、アカデミアやスタートアップの役割がますます大きくなります。併せて、装置・機器メーカー、医薬品受託製造開発機関等を含めたさまざまなプレイヤーと、全体としてWin-Winの関係性構築が重要になります。事業全体を俯瞰しながら各プレイヤーの役割・貢献に応じた利益配分が重要になりますが、実際には、個々のプレイヤー間の関係構築に時間を要する等、競争力のある全体像構築に難があるといわれます。

開発環境、事業環境を俯瞰しながら、すべてのプレイヤーが納得・信頼できる関係構築が重要であるところ、開発段階と事業化段階とでは資金の流れがまったく変化するにもかかわらず、開発早期に事業化段階のことを予測することが困難であることから、長期間に及ぶ開発段階での資金調達の課題や、事業化段階での早期開発貢献者への利益配分の課題も忘れてはならない重要な観点と考えます。

本フォーラムでは、新モダリティの創薬において、創薬エコシステムを好循環させるために、多種多様なプレイヤーが知的資産を持ち寄り、協創して、新たな価値創造につなげるための議論を予定しています。そのときプレイヤー間の連携強化につながる“ミッシング・ピース”はなにか、各々のプレイヤーが持ち寄る「知的資本」を、どのような規則やルールに基づいて、いかなる役割分担をすることが最善であるのか、演者の方々の講演・パネルディスカッションを通してみなさまとともに議論を行い、提言につなげていきたいと考えています。

プログラム(敬称略)

■講演

がんに対するCAR-T細胞療法の進展と将来展望

ノイルイミューン・バイオテック株式会社 代表取締役社長
山口大学大学院 医学系研究科 教授 玉田 耕治                                              

我が国バイオ政策の展開

経済産業省 商務・サービスグループ 生物化学産業課 課長補佐 庄 剛矢                                   

大学知財イノベーションエコシステムの形成と課題 —アカデミア現場の視点から

東京大学 産学協創本部 知的財産契約・管理部長
紀尾井町法律事務所 弁護士 三尾 美枝子                                                 

企業アライアンスにおける知財戦略 ~ビジネスエコシステム構築、オープンイノベーション実現のために~

株式会社シクロ・ハイジア 代表取締役CEO
大阪大学 オープンイノベーション機構 特任教授 小林 誠                                          

製薬産業における創薬エコシステムの重要性と好循環を生むためのキーファクター

日本製薬工業協会 知的財産委員会 委員長
武田薬品工業株式会社 奥村 浩也                                                    

■パネルディスカッション

〈モデレーター〉 奥村 浩也
〈パネリスト〉  玉田 耕治庄 剛矢三尾 美枝子小林 誠                                         

※講演者、パネリスト、内容等は変更になる場合があります。

[お問い合わせ先]

2024ライフサイエンス知財フォーラム準備委員会事務局
(日本製薬工業協会 知的財産委員会 担当:横田/藤井)
Tel: 03-3241-0335 Fax: 03-3242-1767 E-mail: chizai-forum2024@jpma.or.jp

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