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研究開発の生産性・効率性
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医薬産業政策研究所では、テーマの1つとして研究開発の生産性・効率性の分析に取り組んでいます。本稿では、27社の研究開発活動を企業ごとに相対的な評価を試みた結果を紹介します。

製薬企業にとって新薬の研究開発は、極めて重要なテーマです。また、その生産性・効率性をいかに高めるかは、長期にわたって議論が進められていますが、必ずしも一致した結論が導かれているわけではありません。その原因の1つとして、生産性・効率性の計測をめぐり、どういった指標を取るのか、どういった範囲で考えるのか、生産性、効率性にかかわる生産要素や生産物の違いなど、いくつもの不確定な要因があるからだと考えられます。そもそも、生産性をどうとらえるかにもいろいろな考え方があります。経済協力開発機構(OECD)[1]では生産性を「産出物を生産諸要素の1つで割った商である」と定義しています。これは一般的な定義としては十分ですが、実際にそれを計測するには解決すべき課題も多いようです。効率性は「ある望ましい状況と比較して現在の生産状況はどの程度無駄がないか」を定量的に表す概念ですが、なにを基準にするか、実際の計測には多くの問題があります。本稿では、限られた項目に絞らざるを得ませんが、創薬の研究開発の生産性・効率性の計測に必要な生産要素と生産物の概念を整理したうえで、製薬企業の研究開発活動の評価を試みます。

mark [1]
Organization for Economic Co-operation and Development. Measuring Productivity OECD Manual. (2001)



解析対象データ

今回の解析では図1に示したように、投入要素としては一般的に広く採用されている研究開発費(1)を用います。産出成果としてはさまざまな項目が考えられますが、初期成果として特許出願件数(2)を、臨床開発研究を経た中期成果として新薬承認品目数(3)を、その新製品の上市後の売上(4)を終期成果とします。研究開発の過程で“投入される”ものは研究開発費が主要な項目ですが、今回の解析では補足的な投入要素として時間(5)にも注目します。いかに安く短時間に価値のある新薬を数多く創出することができるのかが、イノベーションの1つの特長であると考えられるからです。

図1 生産性・効率性計測の項目

図1 生産性・効率性計測の項目
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