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「バイオジャパン2015」開催・参加報告
ー開会式、アジア製薬団体連携会議(APAC)の創薬連携活動、
ならびにバイオ医薬品委員会セミナーについてー
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「バイオジャパン2015ワールドビジネスフォーラム」が2015年10月14日〜16日にパシフィコ横浜で開催されました。多数のセミナーやアカデミックシーズ発表会、バイオベンチャー中心の発表の場が企画されました。製薬協も主催団体の1つとして参加し、製薬協会員会社から多くの方々が発表するとともに、多くの企業・団体がアライアンスブースを出展し、アカデミアやベンチャーなどと面談するなど、活発な交流が行われました。2015年、製薬協ではアジア製薬団体連携会議(Asia Partnership Conference of Pharmaceutical Association、APAC)の創薬連携に関するセミナーおよびバイオ医薬品委員会セミナーを企画するとともに、アジアからの参加者と意見交換の場を設けて活用しました。

バイオジャパンはわが国の国際バイオ総合イベントであり、今回で17回目を迎えました。バイオインダストリー協会を中心に、製薬協を含めた9団体からなる組織委員会による主催で、多数のセミナーやアカデミックシーズ発表会、バイオベンチャー中心の発表の場を通して活発な交流がありました。過去最大規模とのことで、アカデミア、バイオベンチャー、バイオクラスター、行政関係者、製薬・化学・食品などの各企業などから多くの参加がありました。出展・パートナリング参加企業数は約700社(うち海外から約240社)、面談成立数は6000件を超え、アジア最大級のマッチングイベントとなりました。開会式では製薬協の多田正世会長を含む3つの基調講演の後、急遽、本年のノーベル生理学・医学賞を受賞された北里大学特別栄誉教授の大村智氏の講演が行われました。

開会式ならびに基調講演

組織委員会 会長の清水昌氏、経済産業省 政務官の星野剛士氏、横浜市長の林文子氏、神奈川県知事の黒岩祐治氏の挨拶に引き続き、3つの基調講演がありました。
 日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development、AMED) 理事長の末松誠氏は、「日本医療研究開発機構のミッションと展望」と題し、2015年4月に始まった同機構の動きを紹介し、病名不明の患者さんに対する取り組みや患者さんにデータを戻すことへの工夫などにも触れ、世界の医療の研究開発が目まぐるしく進む中、ほかとの連携も含めて同機構として積極的に活動することを強調しました。
 製薬協の多田正世会長は、「新しい時代の製薬産業」と題して、科学技術の進歩と新薬貢献の歴史、後発医薬品の浸透による経営環境の変化への言及の後、産学官の連携強化、個別化医療に向けたバイオバンクの利用、AMEDとの協議などにより、研究開発型製薬産業として再生医療やiPS細胞の活用を含めてイノベーションの創出による新たな医療に向け挑戦すると言明しました。最後に、革新的薬剤の適正評価による企業収益の確保に理解をと付言しました。
 Pharmaceutical Division of Rocheの元 CEOのWilliam M. Burns氏は、「Successful Management of Innovation」と題して、EGF受容体などいくつかの標的に対して、それらに作用する抗体などの新しいくすりを上市にまで仕上げたプロセスについて熱弁。アメリカの個人データはデータ管理上、国防省のコンピューターに保存していることを明かしました。

ノーベル生理学・医学賞受賞者 大村智教授による「Avermectin」に関する講演

抗寄生虫薬イベルメクチンのもとになったAvermectinの研究について、大村教授は1972年アメリカでの共同研究者との出会いから現在に至るまでを振り返り、イベルメクチンがマラリアや結核の治療にも役立つ可能性を指摘、疥癬やシラミ駆除にも効果が期待されていることを紹介しました。同剤はendectocideと呼ばれる、経口でも注射でも有効な製剤で、WHOを通じてアフリカや中南米に無償供与され、失明に至るオンコセルカ症の撲滅に向けて大きな役割を果たしています。

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