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世界市場における国内製薬企業の医薬品売上シェア
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企業国籍ごとの国外市場シェア:日本企業の自国外での販売力は第6位

各国の企業がどの程度国外へ進出しているかを測るため、自国市場を除いた世界市場での売上高シェアを指標として、企業国籍ごとに比較しました[1]図3)。
 アメリカ企業は、アメリカ以外の世界市場において21.7%のシェアを占めており、図2から予想された通り、自国市場を除いても世界一の市場占有率となっています。スイス企業も、国外市場で10.2%と高いシェアとなっており、次いで、イギリス企業、ドイツ企業、フランス企業とヨーロッパ企業が続いています。ヨーロッパ企業は、自国市場が比較的小さいこと、隣接するヨーロッパ内への販売が容易であることなどから、従来、国外市場に積極的に取り組んできていることが背景にあると思われます。日本企業はといえば、大手企業を中心に海外展開は進みつつあるものの、国外市場において、4.1%のシェアを得るにとどまっており、グローバル展開の観点からは、アメリカ、スイス企業だけでなく、イギリス、ドイツおよびフランス企業に次ぐ第6位となっていました。

図3 企業国籍ごとの自国を除いた世界市場シェア(2014年)
図3 企業国籍ごとの自国を除いた世界市場シェア(2014年)

(C)2015 IMS Health. IMS World Review Analyst をもとに作成(転写・複製禁止)

2014年の国内市場は、880億ドルとなっており、アメリカ、中国に次いで、世界第3位の市場規模です[3]。企業国籍別の売上シェアの分析から、日本企業の事業活動は、他国企業と比べ、売上規模の大きい自国市場に依存した形となっています。日本企業のグローバルにおける存在感をより大きくすることは国家戦略として望まれているところであり、日本企業各社による今後いっそうの新薬創出力の強化や海外自販体制の拡大といった経営課題への取り組みに期待したいと思います。

医薬産業政策研究所 主任研究員 加賀山 貢平

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2015 IMS Health. IMS World Review Analyst2015 Estimated Market Sales
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