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「安全衛生技術研修会」を開催
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第2章

健康管理に起因する事故事例や2014年5月に施行された「自動車運転死傷行為処罰法」を解説しました。本法律は、あくま でも「悪質な危険運転に対する厳罰化」であり、新たな対応を求められる法制度変更ではありませんが、この機会に自社の 安全管理体制を見直すことを提言しました。
 健康起因の事故とは、病気の症状が運転に影響して事故に至るケースです。健康起因事故は増加傾向にあり、心臓血管 系疾患と脳血管系疾患が全体の約5割を占めています。主として生活習慣の乱れが原因となり、運転中に体調が急変するこ とによって事故が発生し、その事故が重大な事故につながってしまいます。健康起因事故が発生した場合、健康管理の有 無にかかわらず、企業の使用者責任、運行供用者責任が問われます。健康起因事故が起こらないように幾重にも対策を講 じることが重要です。
 自動車運転死傷行為処罰法の改正はあくまで悪質な危険運転に対する厳罰化であり、企業として新たな対応が求められる ような変更ではありませんが、(1)危険運転を起こさないモラル教育、(2)飲酒や薬物の危険性を理解させる教育、(3)可能な 範囲でのさまざまなモニタリングの実施(アルコールチェッカー、ドライブレコーダー、運転記録証明書の確認など)、(4)必 要により懲戒規定の見直しなどの観点から、現状の安全管理体制を見直す機会とすることも考えられます。

第3章

健康起因事故を未然に防ぐために企業がとるべき管理体制につき、先行して実施している運送業界の事例をもとに紹介し ました。
 企業がとるべき対策として、以下の7つを提言しました。
 (1) 会社が健康推進を行う
 (2) 現場管理者が、ドライバーの疾病を把握する仕組みを検討する
 (3) 特定の疾病をもつドライバーに運転業務を任せるか検討する
 (4) 医師やドライバーとの相談をすべき基準と手順を検討する
 (5) 可能な限り、運転前に管理者がドライバーに対面する仕組みを検討する
 (6) 長距離の移動は、公共交通機関を活用できないか、検討する
 (7) 管理者に相談しやすい雰囲気づくりを醸成する

本日の講演は健康起因という観点からの内容で、普段から取り組んでいる事故防止のやり方とは違ったものであったかも しれません。法令で青ナンバー事業者に求めているような高いレベルの内容まで含まれていたので、すべてに対応はできな いかもしれませんが、少しずつでも取り入れていただき、事故防止に役立てていただければと思います。


セミナーの様子
セミナーの様子

環境安全委員会 遠藤 真一

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