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市民・患者とむすぶ

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「よりよい患者団体の活動に向けて」をテーマに
第26回、第27回製薬協 患者団体セミナーを開催

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【患者団体の組織化の過程】

個人の情熱(passion)ではじまり、当面はそれだけで運営できますが、組織が大きくなると組織の社会的使命(mission)が重要となります。個人(ボランティア)が仲間を集め、集団(グループ)になります。グループは自由に活動できますが、継続性・影響力が弱いので規約を作り組織(任意団体)となります。以前は小規模な民間の団体が法人格をもつことが難しく任意団体のまま継続することが多かったのですが、16年前に新しい制度ができて法人格を取ることが容易になり、任意団体から法人になってゆく団体ができてきました。規約があり社会的使命も理解している任意団体であれば所轄庁の認証を得て、登記してNPO法人(特定非営利活動法人)となります。さらに所轄庁の認定を受け認定NPO法人になれば寄付金控除を受けられます。認定NPO法人になるには大勢の人から寄付を集めていることが条件になります。これとは別に登記のみでできる一般社団法人、設立時に基本財産が300万円以上あれば登記だけでできる一般財団法人があります。さらに公益認定審査による行政庁の認定を受ければ公益法人となり寄付に対して税制優遇が受けられます。公益認定には、行おうとしている事業の公益性が必要となります。公益法人の認定を受けると寄付を集めやすくなります。

【財源の構成】

どこからどのようなお金を集め、どのような目的に使うのか、そこが重要です。患者団体の収入源の多くは会員の会費が中心で、会費以外としては、既存の助成の仕組みを活用する方法があります。しかし、これら外発的な資金は一般に大口ですが変動的であるため、定常的な運営費とすることは難しいです。また、任意団体の場合は契約が代表者個人となり、さまざまなリスクが生じるので、助成を受ける場合には法人格を所得するほうがよいでしょう。

【団体の構成人員】

ボランティアと有給スタッフで構成されています。役員(理事・監事)は基本的にボランティアがほとんどです。NPO法人では有償役員は1/3以下である条件があります。有給スタッフの割合が多くなると法人化が必要になります。

【団体の継続性】

一般に団体が継続すると会員・役員などの関係者は高齢化し、退会や死去により減少していきます。団体が常に若々しく継続していくためには、時代の要請や感性に応じた社会的使命(mission)の捉え直しが求められます。
 リーダーの継承はすべてのNPO団体の課題でもありますが、特に患者団体では、医療・医学の進歩や社会資源の変化などにより、世代間で問題や意識が異なるため、リーダーの交代にはさらに困難が伴います。後継リーダーを育てる妙薬は今のところはありません。今後、継承リーダーの後継成功例を研究することで明らかにすることができるかもしれません。

「患者団体の組織としてはさまざまな課題がありますが、最も必要なのは、自分たちの現状を認識し、今どこにいて、今後どこに行こうとしているかを明らかにすることが重要です」を最後の締めの言葉にしました。

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