医薬品評価委員会 疾患レジストリのエコシステムを考える 疾患レジストリの利活用促進に向けて
臨床評価部会
2020年6月
疾患レジストリは国内外に非常に多く存在しており、その医薬品開発への利活用が注目されています。
臨床評価部会2019年度タスクフォース1では、医薬品開発への活用促進には、疾患レジストリが当初の構築目的を達成することはもちろん、継続的に維持されながら様々なステークホルダーが疾患レジストリを利活用することで、共存共栄する仕組み、すなわち疾患レジストリのエコシステムの形成を目指すことが望ましいと考えました。
本タスクフォースにおいて、疾患レジストリのエコシステムは「疾患レジストリが保有する情報や機能を最大限に利活用することで創出される成果を患者・患者家族に還元するシステム」と考案し、このエコシステム形成に向けたステークホルダー別の要素を検討しました。
本報告書が、疾患レジストリの利活用を検討している製薬企業をはじめ、レジストリ保有者や行政を含むあらゆるステークホルダーにとって、疾患レジストリのエコシステム形成に向けた議論を促す一助となれば幸いです。