医薬品評価委員会 製薬企業がPatient Centricityに基づく活動を実施するためのガイドブック(2022年版)
臨床評価部会
2022年3月
臨床評価部会では患者と共に進める医薬品開発を目指し、「患者の声を活かした医薬品開発(Patient Centricity)」をテーマに2016年度より取り組んでおり、日米欧の規制当局及び官民連携組織並びに製薬企業の現状調査、課題や効果の分析、国内患者団体へのインタビュー等を行い、2017年度に以下の報告書にまとめました。
患者の声を活かした医薬品開発 -製薬企業によるPatient Centricity-(2018年6月公開)
3年目となる2018年度は、各企業におけるPatient Centricityに基づく活動の実装がより一層進むよう2つの報告書を作成いたしました。1つ目は、タスクフォースメンバーの所属企業よりPatient Centricityに基づく活動の事例を収集し、各事例の具体的な内容、実装手順、効果、実績、実施時の留意点等をまとめた報告書です。2つ目は、タスクフォースがこれまで得た知見や経験を基に、患者団体とのコミュニケーション方法について協働を進める段階毎にまとめた報告書です。
2つの報告書の公開以降のタスクフォース活動を通じて、Patient Centricityに基づく活動に取り組む上での具体的な課題や取り組む企業担当者の具体的な興味が見えてきました。そういった課題や興味に応えるため、「製薬企業がPatient Centricityに基づく活動を実施するためのガイドブック」の2022年版を作成いたしました。
本タスクフォースの最終的な目標は、全ての製薬企業における患者の声を活かした医薬品開発の実装です。2019年に公開した2つのガイドブック及び本ガイドブックが各企業においてPatient Centricityに基づく活動を実施する際の一助になれば幸いです。