フィラリア/デング熱

リンパ系フィラリア

リンパ系フィラリア症治療薬および診断キットの無償提供 エーザイは、2010年11月に世界保健機関(WHO)に対してリンパ系フィラリア症治療薬「ジエチルカルバマジン」(DEC)を無償提供することに同意しました。それに基づき、インド自社工場でDEC錠を製造し、2013年10月よりリンパ系フィラリア症が蔓延している国々に向けてDEC錠の提供を開始しました。またフィラリア症薬の集団投薬(MDA)によるLF制圧の達成度を評価し、MDAを終了する判断に用いるための診断キットを無償提供する官民パートナーシップが2016年2月より開始され、エーザイもこの新しいパートナーシップに参画しております。エーザイは、DEC錠と診断キットの供給を通じてグローバルなリンパ系フィラリア症制圧プログラムに貢献しております。
フィラリア症治療薬の開発 エーザイは、Liverpool School of Tropical MedicineおよびUniversity of Liverpoolと、主なフィラリア症であるリンパ系フィラリア症および河川盲目症に有効な新規フィラリア駆虫薬創出に向けた共同研究を行っています。フィラリア症を引き起こすフィラリア成虫の体内に存在するボルバキア菌は、フィラリア成虫の成長、増殖や生存に必須であり、ボルバキア菌を除菌することで成虫を効果的に駆虫する治療薬を創出することをめざし、臨床第I相試験を実施しております。

デング熱

デング熱ワクチンの開発 武田薬品は、4価弱毒性デング熱(TAK-003)の2回接種が4種すべてのデングウィルスに対して有効性を示すことを評価する目的で、臨床第III相試験(TIDES試験)を実施。 TAK-003の初回接種3ヵ月後に2回目を接種した後、18ヵ月の追跡期間で得られたTIDES試験の18ヵ月データでは、4歳から16歳の小児・若年層におけるウイルス学的に確認されたデング熱感染(VCD)に対する予防効果が示されました。同剤はインドネシアや欧州連合などで既に承認済みで、ラテンアメリカやアジアの他のデング熱流行国での承認申請を引き続き行う予定。ドイツ、オーストリア、チェコでは上市しました。

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