広報委員会

重点課題

1. 製薬協アドボカシー活動に沿った広報戦略

1)戦略PRプランの深化

産業政策委員会総合政策部会アドボカシーGと共同で、政策決定者を後押しする製薬業界に対する国民世論の形成を目的とした戦略PRプランを2022年度から開始した。2022年度はビジネスパーソンを対象に、ウェブメディアを活用した日本におけるイノベーションの必要性を重点的に訴求したが、2023年度はより幅広いステークホルダーズに向けた産業理解や業界課題に関する情報発信を試み、国民の共感や理解促進につなげる。

2)政策系広報イベントの展開

創薬エコシステム構築やイノベーション創出に向けた取り組み、医薬品の多様な価値評価等、製薬協アドボカシー活動での重点テーマをメディアや国民に直接訴求する場として政策系広報イベント(例:会長会見、政策セミナー)を企画・実施する。

2. 製薬協広報機能の強化

1)メディアリレーションの充実

製薬協の提言および活動内容が国民に適切に伝わるよう、メディアとの関係性の構築や深化に向けたパブリシティ活動を継続的に実施する。

2)オウンドメディアの活用

製薬協のオウンドメディア(例:ウェブサイト、YouTube、Twitter等)において、アドボカシー活動の理解促進につながるコンテンツを充実させ、アクセス数の増加を目指す。また、オウンドメディアを製薬協全体のコミュケーションツールの核と位置づけ、他委員会との連携の下、製薬協の認知向上や活動理解につながる積極的な活用を図る。

3)製薬協インナーコミュニケーションの活性化

コロナ禍におけるリモートワークの普及を背景に、多様な働き方が推進されている。一方で、さまざまな場面でコミュニケーションの機会が減少し、意思疎通が図りづらいとの声もある。製薬協の各委員会や会員各社が製薬協の重点テーマに対して共通の目的意識を持ち、製薬協の活動内容がより認知されるために、協会内や会員各社に向けた広報活動(インナーコミュニケーション)を活性化させることで、協会内の意思疎通を円滑にし、アドボカシー活動への一層の理解と協力を得ることにつなげる。

重点課題への取り組み内容

広報委員会として重点課題に最大限かつ効果的に取り組むため、年2回の広報総会での活動総括を実施する。また、会議体としては全体方針を検討する政策PR検討委員会を設置し、メディアリレーション(MR)部会、オウンドメディア推進(OM)部会の2部会体制で運営する。なお、製薬協全体の広報機能に関しては、広報委員会の事務局がその機能を担う。

1. 政策PR検討委員会

広報委員会正副委員長、MR・OM両部会の正副部会長、ならびにグループ(タスク)リーダー等を構成委員とする。広報委員会の全体方針の協議、ならびに政策系広報イベントやアンケート調査の企画・運営を行う。

1)広報委員会活動方針の策定

政策提言や重点テーマに関連する協会内外の事象を俯瞰したうえで、産業政策委員会総合政策部会アドボカシーGをはじめとした製薬協の各委員会とも連携し、広報委員会活動方針を決定する。

  1. 運営会議
    MR・OM両部会活動の進捗確認と効果検証を行うとともに、次年度の活動内容を検討する。
  2. 委員会連携会議(戦略PRプラン)
    2022年度から産業政策委員会アドボカシーGと戦略PRプランを協議する委員会連携会議を開始した。本年度も継続して開催する。

2)政策系広報イベントの企画・運営

製薬協の政策提言やアドボカシー活動で扱うコンテンツについて、パブリシティ活動、あるいは国民への直接的なコミュニケーションの場を設定することで、製薬産業への理解、興味・共感の獲得に資する活動を行う。

  1. 会長記者会見:年2回開催する。
  2. 製薬協 政策セミナー:アドボカシー対象先を中心に、多くのステークホルダーズに向けた政策提言関連のセミナーを実施する。
  3. パブリシティ活動:上記イベントの再録記事広告をはじめ、各委員会と連携した意見広告・タイアップ記事広告等を適宜展開する。

3)製薬協 広報機能の強化

広報委員会、および製薬協全体のコミュケーションを活性化させる活動を実施することで、結果としてステークホルダーズによる製薬協の活動理解につなげる。

  1. 広報セミナー
    広報委員会の自己研鑽・情報共有の場として、外部講師による講演等を年2回開催する。
  2. くすりと製薬産業に関する生活者意識調査
    製薬協の広報活動の進捗状況や生活者からの意見を把握するため継続実施している本アンケート調査を企画・運営する。設問に関しては、定点観測の項目に加え、製薬協のアドボカシー活動や各委員会の要望等により適宜更新を行う。
  3. 製薬協インナーコミュニケーションの活性化
    広報委員会と他の委員会との情報交換の場を定期的に設けることで、それぞれの活動や課題の見える化、意思疎通の円滑化、一体感の醸成を図る。また情報交換会で得られた内容は、広報委員を通じて会員各社に共有することで、より一層の製薬協活動への理解と協力を得ることにつなげる。

2. メディアリレーション(MR)部会

製薬協の政策提言や各委員会の活動内容等を、パブリシティ活動を通じて国民に広く正しく伝えるため、メディアとのコミュニケーションの場を継続的に設定することで、メディアによる理解と適切な情報発信に資する活動を行う。

1)メディア向けイベントの企画・運営

政策PR検討委員会の計画に沿って、主に下記の3イベントを企画・運営する。発表内容・テーマについては、他委員会や政策研と連携の下で制作する。

  1. 製薬産業担当記者プログラム
    新任の記者等に対する製薬産業の理解促進のためのブリーフィングプログラムを実施する。また、アドボカシー活動における重要メディアについては、個別の懇談会の企画等を適宜検討する。
  2. メディアフォーラム
    製薬協の重点テーマに関する講演や、メディアの関心が高いテーマを選定して、他委員会との連携の下、講演会を開催する。
  3. メディア懇談会
    メディアのニーズ把握や相互理解を目的として、特定メディアとの意見交換・懇談の場を設定する。施設訪問+オンライン等、Withコロナでの開催方法を適宜検討する。

3. オウンドメディア推進(OM)部会

製薬協ウェブサイトとTwitter、YouTube等を、製薬協全体のステークホルダーズへの情報発信ツールと位置づけ、発信するコンテンツの整備・充実を図るとともに、各コンテンツへのアクセスを高める活動を展開する。

1)オウンドメディアの内容充実(コンテンツビルディング)

政策PR検討委員会より示されたテーマに基づき、戦略PRプランや各広報イベントの開催動画や再録記事等、製薬協ウェブサイトで扱うコンテンツの企画・制作を行う。また、注目コンテンツへの掲載や、Twitterと連携した情報発信等、アクセスを高めるための活動を適宜展開する。

2)Twitterの活用

2021年度から開始したTwitterからの情報発信を継続して実施する。OM部会のSNSチームを中心に、毎月の計画投稿の内容を検討する。さらに戦略PRプランや政策系広報イベント等との連動、プレスリリースや他委員会のイベントの拡散を意図した発信を戦略的に行う。

3)若年層に向けた広報活動の企画、実施

社会への情報発信、波及力が高い若年層に向け、製薬協のオウンドメディアを活用しながら、産業理解と将来の産業従事の意向度を高める広報活動を実施する。また、朝日新聞社の小中学生向け教育教材「おしごと年鑑」への記事掲載や、キッズ層に向けた科学技術館「クスリウム」の展示を継続して実施する。

4. 事務局

広報委員会・MR・OM両部会の事務局として調整・対応を図る。また、製薬協全体の広報機能を担う。

1)広報委員会活動の事務局機能

  1. 総会、政策PR検討委員会、MR部会、OM部会の事務局機能を担う。
  2. 広報委員会に日薬連通知や記者クラブの情報等、広報関連の必要情報の周知連絡を実施する。

2)製薬協全体の広報機能

  1. 製薬協ウェブサイト(日本語/英語)の管理・運用
  2. Twitter、YouTube等の管理・運用
  3. 刊行物の発行(例:製薬協ニューズレター、製薬協の概要、製薬協ガイド、てきすとぶっく、等)
  4. ニュースリリースの実施(例:製薬協の提言やステートメント、各委員会や政策研の活動内容・成果、等)
  5. メディアからの取材対応(例:会長、役員、各委員会や政策研への取材依頼)
  6. 製薬協お問い合わせ窓口の管理・運用

3)広報機能の強化

外部に向けた情報発信が、協会内や会員各社に対しても、今まで以上に浸透するよう製薬協ウェブサイトやTwitter、製薬協ニューズレター等の活用を検討する。結果として、製薬協インナーコミュニケーションの活性化につながり、内外に製薬協の政策提言や活動内容が認知されることに貢献する。

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