流通適正化委員会

重点課題

  1. 将来の医療用医薬品の流通を持続可能なものとする為に、品質確保、安定供給と健全な市場形成に焦点を当て、商流・物流に係る事項の調査・分析・検討を行う
  2. 医療に関する法律・制度変化や「流通改善ガイドライン」「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」等の運用、「地域包括ケア」の推進および「フォーミュラリ」普及促進の進展による影響・課題、プロモーション活動のデジタルトランスフォーメーション(DX)化について調査分析し、製薬企業のプロモーション活動への影響を明らかにし、当業界としてあるべき姿とそこに向けた課題について検討する。
  3. 診療報酬制度および薬価基準制度を中心とした医療制度等の動向を把握し、医療用医薬品流通へ与える影響を検討・評価する。
  4. 特定用符号表示という環境整備が整ったことを受けて、利活用の状況や課題、発展的活用事例等について把握、論点整理を行う。
  5. 医療用医薬品取引の更なる合理化・標準化に資するために、医療用医薬品流通全体の継続的な動向把握や調査および医療用医薬品取引データ交換システムの取組課題の整理など、必要となる対応を行う。

取り組み内容

  1. 「有識者検討会の報告書」、「流通改善ガイドライン」等で指摘されている流通の課題解決に向けて、現在の流通実態把握に加え、環境の変化・制度の変化・技術の進化について調査・分析を行い、流通の透明性・公平性・安定供給・さらなる効率化・持続化につながる検討を行う。
  2. 製薬企業のプロモーション活動について、デジタル化の進展やステークホルダーとの関わり方の変化に加えて、医療に関する制度・ガイドラインの施行、運用、各種報告書を通じた変化等も勘案し、幅広い観点から調査分析し提言を行う。また地域包括ケアの推進、フォーミュラリ普及促進の進展、医師の働き方改革といった外部環境の変化を踏まえた製薬企業のあるべきプロモーション活動の今後の展開に向け、課題と対応策について調査分析を行い、関係団体や製薬協内各委員会とも連携しながら検討を行う。
  3. 中央社会保険医療協議会(中医協)をはじめとする各審議会等の議論等に着目し、中間年改定や薬価制度改革および医療DXの推進等の動向を把握しつつ、調査・研究を行い、これらの制度改革等が医療現場や医療用医薬品流通にもたらす影響を検討し、評価する。
  4. 従来は特定用符号表示義務化に対応する留意事項の協議、製薬協会員会社における確実な表示対応=整備を中心に対応した。これらが整った2024年度においては特定用符号の先進的な利活用を通じたトレーサビリティの拡大、業務効率化、記録整備等に向けた動向の把握、未利用施設の動向分析を実施する。加えて、利活用を進める上でのユーザーの課題意識等にも目を向け、メーカー視点からの論点整理・必要な対応の検討を行う。
  5. 医療用医薬品取引データ交換システムに対するさらなる合理化・標準化に向けた課題に対し、関係団体との交渉・調整、業界標準マニュアルの改定などに取り組む。また、流通全体および情報化技術の今日的取り組みを把握し、情報システムの専門的立場から方向性、規制に必要な対応など調査・研究を継続する。業界標準EDIの見直しに関して卸連との協議の上で、調整・業界内周知を行い2024年11月にシステム公開する。合わせて業界標準マニュアル全般の見直し検討を行い、改定版(第4.0版)を公開する。

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