製薬協 会長メッセージ
2020年05月28日
日本製薬工業協会
会長 中山 讓治
本日、書面にて第256回総会を開催致しました。日本製薬工業協会(以下、製薬協)の会長及び副会長の任期は、本年3月19日の第255回総会で1年間の延長を決議し、2021年5月の総会まで継続することとなりました。残り1年の間、現メンバーで鋭意推進してまいりますので、引き続きご支援賜りたく、宜しくお願い致します。
さて、新型コロナウイルス感染症については、医療従事者等の皆様の多大なご尽力、外出自粛や休業要請等の各施策の推進と、国民の皆様のご協力により、現在、日本においては、新規感染者数が減少に転じ、感染拡大は収束の兆しを見せております。
人類はこれ迄の歴史の中で様々な感染症を克服してきました。しかし、今後、新型コロナウイルス感染症の第二波、第三波は勿論のこと、感染症の脅威が世の中から消えることはありません。今後も必ずパンデミックは発生するという認識のもと、平時より感染症対策の在り方を十分に検討し、有事に備えることが重要であると考えます。
製薬協は、医薬産業政策研究所と共に「COVID-19対策タスクフォース」を設置し、今回のパンデミックを契機として、日本が講じるべき感染症対策を検討致してまいりました。新型コロナウイルス感染症だけではなく、新興・再興感染症、薬剤耐性など、課題を抱える感染症を対象として、その治療薬やワクチンの迅速な創出と安定供給を実現・促進するために必要な施策等を、現在、提言書として取り纏めております。この提言を報道関係各位のほか、政策立案者、アカデミア、医療従事者など幅広い関係者の皆様に発信し、その実現に向けて協議してまいります。
製薬協およびその会員会社は、研究開発型製薬企業として、革新的な新薬やワクチンの創製を通じて、世界中の人々の健康と医療の向上に貢献していくという使命の実現に向けて決意を新たにしております。今回、認識した課題に向き合い、更なる成長を遂げてまいります。
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