2026ライフサイエンス知財フォーラム デジタル化の進展と新しいAI利活用の日常化がもたらす製薬産業の未来
2026年2月3日(火)午後1時から東京・御茶ノ水 ソラシティカンファレンスセンターにて
「2026ライフサイエンス知財フォーラム」を開催します。
近年のデジタル化の加速とデジタル技術の目覚ましい進歩、特に生成AI等AI技術の進展の勢いはこれまで類を見ないものであり、医薬品産業のバリューチェーンを大きく変化させています。DXとAIの利活用抜きに、もはや医薬品産業のイノベーションは語れなくなると言っても過言ではありません。
製薬協ライフサイエンス知財フォーラムでは、2018年以降、これまでに4回にわたり、「医療データの利活用」「AIを活用した創薬」「情報のデジタル化とプラットフォーム化」「IPランドスケープ」「デジタル治療」「AIの活用と人材」等の議論を通じ、そこに関わる知的資産・知財権の扱い、そして事業と人材についての議論をしてまいりました。
この数年、創薬分野でのAI活用の事例が次々に紹介され、わずかな期間で化合物選定を成し遂げたことが報告されています。2024年のノーベル物理学賞と化学賞においては、AIの基礎・応用研究に贈られ、特に化学賞は、創薬研究でも重要なAIを使ったタンパク質設計と立体構造予測に関する技術でありました。
医薬品産業のバリューチェーンにおける、各業務における生成AIの活用は、単なる「作業の効率化」にとどまらず、AIエイジェントの登場により、複数タスクを自律的に処理するようになり、ビジネスの自動化が視野に入ったと言われます。
一方で、AI利活用に伴うリスクについても直視する必要があり、ようやく、日本では2025年にいわゆるAI法が施行されましたが、実際の課題について議論は、その後に設置された人工知能戦略本部で議論が始まったばかりです。そのような中、AI生成物についての特許出願を巡っての裁判「ダバス事件」は、発明者、生成物の保護の在り方を巡る議論を加速させており、産業構造審議会特許制度小委員会でも活発な議論が行われているところです。
そこで、今回のフォーラムでは、製薬業界のバリューチェーンにおいてデジタル化とAI利活用が何をもたらすかについての現状を俯瞰し、その上で、具体的に、製薬企業内でAI利活用による業務の革新、さらに、創薬研究開発を例に、実際AI活用による研究開発の効率化がどこまできているのか造詣ある方々から紹介する一方、AI利活用にあたり、留意すべき法制度や、AI生成物についての取扱い、保護の在り方等についても解説いただきます。同時に、AI利活用にあたり、データのプライバシーやバイアス問題、AI生成物についての信頼性等の課題についても紹介し、これらの前提を踏まえて、製薬産業として前述の種々の課題にどのように取り組むべきかについて議論を行う予定です。
製薬産業においてDXとAI利活用を推進することは、バリューチェーンの効率化、生産性向上に必須の課題であり、この課題解決抜きには、もはや企業として生き残りが難しい状況に来ていると考えられます。今回のフォーラムが、製薬産業のイノベーション促進と、グローバルでの医療水準向上に少しでも役立つものになるよう、議論を掘り下げたいと考えております。
開催概要
| 開催日時 | 2026年2月3日(火)13:00~17:00 |
|---|---|
| 会場 | ソラシティカンファレンスセンター 2階 ソラシティホール(御茶ノ水)
東京都千代田区神田駿河台4-6 ※会場からWeb 配信を行いますが、質疑等の対応はいたしません。 ※アーカイブ配信の予定もございません。 |
| 参加費 | 無料にてご参加いただけます。 |
| 申し込み方法 | 12月上旬に「イベントのご案内」にてご案内いたします。 |
プログラム(敬称略)
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※講演者、パネリスト、講演タイトル等は変更になる場合があります。
講演
| テーマ | 演者 |
|---|---|
| AIで変える AIと変わる | 工藤 寛長
株式会社野村総合研究所 コンサルティング事業本部 ヘルスケア・サービス産業コンサルティング部 シニアプリンシパル |
| テクノロジーと人間の共存:製薬業界における新たな機会と挑戦 | 鈴木 貴雄
中外製薬株式会社 参与 デジタルトランスフォーメーションユニット長 |
| 創薬AIプラットフォームの開発とアカデミア創薬への展開 | 本間 光貴
理化学研究所 生命医科学研究センター チームディレクター |
| AI技術の発達を踏まえた特許制度上の論点 | 千本 潤介
特許庁 総務部総務課 企画調査官 |
| AI利活用の日常化がもたらす製薬産業界の変化と知財業務 | 奥村 浩也
日本製薬工業協会 知的財産委員会委員長/武田薬品工業株式会社 |
パネルディスカッション
| モデレーター | 奥村 浩也 |
|---|---|
| パネリスト | 工藤 寛長 / 鈴木 貴雄 / 本間 光貴 / 千本 潤介 |
お問い合わせ先
2026ライフサイエンス知財フォーラム準備委員会事務局
- 担当
- 日本製薬工業協会 知的財産委員会 担当:川本/野村
- 電話
- 03-3241-0335
- Fax
- 03-3242-1767
- chizai-forum@jpma.or.jp
