医薬品評価委員会 費用対効果評価におけるリアルワールドデータ活用-NICE real-world evidence framework からのlessons learned と日本におけるリアルワールドデータの活用状況-
データサイエンス部会
2025年1月
費用対効果評価は、様々なデータソースを複合的に用いて評価を行う必要があり、リアルワールドデータは重要なデータソースの一つである。英国のNICEは、リアルワールドエビデンスの質を向上させることを目的に2022年6月にNICE real-world evidence frameworkを公開し、費用対効果評価における様々なリアルワールドデータの活用方法などを紹介している。日本では2019年の費用対効果評価制度の本格導入後、徐々に評価事例が蓄積され始めている。そこで、NICE real-world evidence frameworkや実際の活用事例を参考に、費用対効果評価におけるリアルワールドデータの活用方法、活用時の留意事項を整理し、さらに日本におけるリアルワールドデータの活用状況を調査した。費用対効果評価でリアルワールドデータを活用する一助となれば幸いである。
日本製薬工業協会 医薬品評価委員会
データサイエンス部会 2023年度 継続タスクフォース7