AMR対策の普及啓発活動のご紹介
製薬協では「薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議」の要請に応え、AMR対策の普及啓発を目的とした活動を幅広く行っています。本来効くはずの抗菌薬(※)が効かない薬剤耐性(AMR)菌が増えつつあり、世界的な脅威となっています。薬剤耐性菌を増やさないために、今後も啓発活動を継続してまいります。
-
※抗生物質を含む抗菌薬
薬剤師を目指す薬学生に向けた諸先輩方からのメッセージ
製薬協ではAMRに関心を持って欲しい層の一つである学生への啓発活動も行っています。特に薬学部生向けに、感染症領域のオピニオンリーダーの先生と、臨床の最前線で、感染症診療の分野で活躍している薬剤師の先生によるインタビュー動画を作成しました。抗菌薬適正使用の考えや学生への助言を通じ、感染症診療での未来像を描いてもらうことを目的としています。ぜひご覧ください。
(2)感染症治療の専門資格を有する薬剤師の先輩からこれまでのキャリアと学生時代を振り返り未来の薬剤師に向けた熱いメッセージ
インタビュアー:村木 優一 先生(京都薬科大学 臨床薬剤疫学分野 教授)
インタビュイー:植田 貴史 先生(兵庫医科大学 感染制御学 助教)

AMR啓発動画コンテスト開催報告
製薬協国際委員会は、毎年11月に行われている薬剤耐性(AMR)対策推進月間に合わせて、「薬剤耐性を知ろう!動画コンテスト」を読売新聞社と共催で実施いたしました。本コンテストは若年層を中心に、より多くの方に薬剤耐性について知っていただき、問題解決に取り組む方がひとりでも多く増えることを期待して企画をしました。
応募テーマは「薬剤耐性(AMR)を知ろう!」とし、動画では薬剤耐性菌とは何か、広がるとどのようなことが起きるのか、問題を解決するためにどうすればよいかについて触れて制作いただきました。
本コンテストは中高生部門・一般部門(29歳以下)の2部門で動画を募集し、審査を行いそれぞれの部門で最優秀賞・優秀賞・製薬協賞を選定しました。表彰式の実施にあたっては、審査員・監修に産学官のさまざまな方にご協力いただき、2024年11月17日に無事終了することが出来ました。表彰式終了後には、本コンテストに関する記事が読売新聞に掲載され、より多くの方にAMRについて認識していただけました。

入賞作品
中高生部門
一般部門(29歳以下)
学研キッズネット「夏休み自由研究プロジェクト」
製薬協では若年層へのAMR啓発活動にも取り組んでおります。小中学生を対象に、AMRについての教育コンテンツを作成し、「学研キッズネット 夏休み自由研究プロジェクト」へ掲載頂きました。薬剤耐性菌の危険性、原因、また薬剤耐性菌出現の予防について、お子様たちが、自由研究や家庭学習の中で、興味をもって学ぶことのできる内容に仕上げました。

保険薬局での意識調査
2019年11月 —「STOP AMR」啓発動画を視聴した一般人のAMRに対する意識調査結果について—
クオール薬局のご協力を得て、製薬協作成のAMR対策啓発動画「ストップAMR」を全国のクオール薬局店舗にて再生いただき、AMR対策推進月間(11月1日~30日)の視聴者を対象に、AMRに対する意識、当該動画によるAMR対策普及啓発の効果について、アンケートを実施しました。AMRに関しては、約60%の方がこれまで「知らなかった」と回答し、当該動画を視聴することにより、過半数以上方がAMRに関する理解を深められたと回答をいただきました。なお、本アンケート結果は、2020年10月開催の第69回日本感染症学会東日本地方会学術集会・第67回日本化学療法学会東日本支部総会合同学会にて口頭発表しました。

2019年4月 —「くすりの適正使用協議会(RAD-AR)」のブログに掲載—
一般社団法人 くすりの適正使用協議会サイト内ブログに、「抗生物質が効かなくなる?—薬剤耐性(AMR)」として、AMRリファレンスセンターの動画と共に、「STOP AMR とめよう!薬剤耐性」が掲載されています。

「製薬協コンテンツ」啓発資材用ポスター、動画
薬剤耐性(AMR)対策:STOP AMR
本ページは原則リンク・フリーとなっております。ご自由にご活用下さい。
【AMR啓発動画STOP AMR】は以下の3タイプがダウンロードできます。
服薬中に気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

ワンヘルスアプロ—チ
ヒトの健康を守るため、会員企業は動物や環境にも目を配って薬剤耐性防止に取組んでいます。
