日本の創薬力を高めるエコシステム構築に向けて

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2022年07月01日
日本製薬工業協会
会長 岡田安史

今や革新的新薬のシーズはアカデミアやベンチャーが創出しています。日本が新薬創出国であり続けるためには、ベンチャーをはじめとする様々なプレーヤーによる有機的な連携を促進するエコシステムの構築が急務となっています。

政府は、「経済財政運営と改革の基本方針2022」において、創薬力の強化によって科学技術力を高めるとともに、「新しい資本主義グランドデザイン及び実行計画」では、創薬を成長産業とすべく取り組みを進めることを明記しました。そして、「人」、「科学技術・イノベーション」、「スタートアップ」、「グリーントランスフォーメーション」、「デジタルトランスフォーメーション」を重点投資分野に位置付けました。さらに、本年を「スタートアップ創出元年」とし、イノベーションの鍵となるスタートアップへの強力な支援を実行していくことを宣言しています。

昨年閣議決定されました「ワクチン開発・生産体制強化戦略」の下、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)において「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」が開始され、この度、認定VCの採択が発表されました。製薬協は、認定VCによる創薬ベンチャーへの出資やハンズオン支援、そして本事業による補助を通じて、多くの革新的な創薬シーズが生み出されると確信して、これを歓迎します。そして、我々製薬企業は、本事業の出口戦略の一角を担い創薬ベンチャーにより生み出されたシーズを実用化へと導き、多くの成功例を生み出すことに貢献いたします。

製薬協は、産学官が一体となり、日本発のヘルスケアイノベーションを創出するエコシステムの構築に、引き続き全力で取り組んで参ります。

以上

お問い合わせ先

日本製薬工業協会 広報部

電話
03-3241-0374

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