「くすりビジョナリー会議2024」への参画について
多様なステークホルダーによる対話、Co-creation(共創)を目指して

印刷用PDF

2024年11月27日

日本製薬工業協会(以下、製薬協)は、患者団体・行政等の7つの団体・組織*による「くすりビジョナリー会議2024(以下、本会議)」に参画しましたので、お知らせします。

本会議は、一般社団法人全国がん患者団体連合会の発案により、医療やくすり等に関わる課題の解決や患者参画の取り組みを広めるため、より多くのステークホルダー**と協働し、世の中へのインパクト・影響力を発揮することを目的とし計画されました。
今回は「医薬品へのアクセス向上を目指して」と題し、2024年11月1日に開催され、当日は①医薬品研究開発への患者参画、②情報提供のあり方の2つのテーマについて、現在取り組んでいる活動やそれぞれの課題等の意見交換がなされました。
また、最後に本会議を一度きりで終わらせないこと、各ステークホルダーがそれぞれの役割を担い、連携・協力していくことが必要であるということが確認され、以下の「共同メッセージ」がまとめられました。

 
【共同メッセージ】
国民がより良い生活を送るために、医療・くすり等に関わる課題について多様なステークホルダーによる率直な対話の場を創り、解決していく取り組み( Co-creation=共創 )の継続が重要である。

 <議事概要>
①医薬品研究開発への患者参画
  • 患者参画の理解・取り組みについては、各ステークホルダーの中でも濃淡があり、背景には疾患や領域特有の課題、各ステークホルダー独自の課題等がある。
  • 課題解決を図り患者参画をより広めていくためには、ステークホルダーの枠を超えた対話や情報共有、相互理解の促進、各々のリテラシーの向上が必要である。
  • “患者参画”がようやく始まった段階だが、将来的には“市民参画”に向けて対応していくことも目指す。

 ②情報提供のあり方
  • SNS等で誰でも情報を発信・入手できる時代にあたり、医療関係者と患者さんに向けて適切な情報が適切なタイミングで届くための環境整備が求められている。
  • 安定供給や安全性に関する情報、および臨床試験(治験)に関する情報は、患者さんの命に係わる情報とも言え、行政・医療関係者・患者団体・製薬企業等、各ステークホルダーが連携し、より良い情報提供のあり方をともに検討していくことが必要である。

製薬協は、本会議に集う各ステークホルダーとの共創を通じて、患者さんやそのご家族が必要とする医薬品・治療等に関わる課題解決と、より暮らしやすい社会の実現を目指して、継続的に取り組んでまいります。

* 7つの団体・組織(順不同):一般社団法人全国がん患者団体連合会、一般社団法人日本難病・疾病団体協議会、有機酸・脂肪酸代謝異常症の患者家族会ひだまりたんぽぽ、特定非営利活動法人ASrid、厚生労働省、独立行政法人医薬品医療機器総合機構、製薬協
**ステークホルダー:患者団体、患者・家族、医療関係者、アカデミア、行政/当局、製薬企業等

<参考 開催概要> 


日時:2024年11月1日(金) 13時15分~15時15分
場所:日本橋ライフサイエンスビルディング 10階会議室
司会進行:特定非営利活動法人ASrid
運営:製薬協(患者団体連携推進委員会)
議論テーマ:①医薬品研究開発への患者参画、②情報提供のあり方

【参加者】(五十音順)


天野慎介 (一般社団法人全国がん患者団体連合会 理事長)
上野裕明 (日本製薬工業協会 会長)
内山博之 (厚生労働省 医薬産業振興・医療情報審議官)
柏木明子 (有機酸・脂肪酸代謝異常症の患者家族会ひだまりたんぽぽ 代表)
桜井なおみ(一般社団法人全国がん患者団体連合会 理事) 
辻邦夫  (一般社団法人日本難病・疾病団体協議会 常務理事)
西村由希子(特定非営利活動法人ASrid 理事長)
藤原康弘 (独立行政法人医薬品医療機器総合機構 理事長)
会議参加者一同にて(敬称略)
後列:藤原康弘、天野慎介、内山博之、辻邦夫
前列:上野裕明、柏木明子、桜井なおみ、西村由希子

お問い合わせ先

日本製薬工業協会 広報部

電話
03-3241-0374

このページをシェア

TOP