トピックス 研究開発委員会「加盟会社の研究開発ニーズ」を公開
製薬協研究開発委員会では、これまで創薬エコシステムの議論を継続しており、いくつかの施策を実施しています。今回は、その中の一つの施策である「加盟会社の研究開発ニーズの公開」について紹介します。
2024年2月の製薬協会長記者会見において、上野裕明会長は、革新的医薬品を継続的に創出するためには、創薬力の強化とイノベーションの適切な評価の2つが好循環することが必要であることを説明しました。特に創薬力強化については、複数のプレーヤーとともに有機的な連携を行う場、いわゆる「創薬エコシステム」の重要性と、そのために必要な4つのポイントとして、(1)創薬基盤技術の実用化、(2)スタートアップの持続的起業と育成、(3)新規モダリティ製造力の強化、(4)データ利活用の基盤整備を示しています。
製薬協研究開発委員会では、このうち(1)創薬基盤技術の実用化に重点を置き、課題の整理と施策の検討について議論を行う中で、アカデミアやスタートアップの方々が「保有シーズや技術の紹介先を探すことに苦労している」という声が挙がっていることに着目しました。そして製薬協から貢献できることとして、製薬協ウェブサイトを利用した研究開発委員会加盟各社の研究開発ニーズの一元的公開を企画し、2024年4月1日に日本語版を先行して公開しました。
当該サイトには製薬協トップページから研究開発委員会のウェブページを介してアクセスすることができます。
2024年9月現在、日本語版には28社、7月末に公開した英語版には23社の情報をまとめて掲載しています。ここでは、各社で運営する外部連携サイト、注力領域や創薬ニーズ、担当者連絡先などの情報を掲載しています(図1)。
図1 研究開発委員会 加盟企業の研究開発ニーズサイトの一部
2024年度は、4半期ごとをめどに情報の更新を行っていく予定です。この取り組みがきっかけとなり、1つでも多くの連携が生まれることを願っています。ぜひ、本サイトにアクセスしていただき、ご活用くださいますと幸いです。
研究開発委員会加盟各社の研究開発ニーズ https://www.jpma.or.jp/information/research/RD_needs/ |
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Drug discovery needs of R&D Committee member companies https://www.jpma.or.jp/english/reports/research/RD_needs/ |
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日本語版 | 英語版 |
(研究開発委員会 専門委員長 田中 伸幸)