トピックス 政策研 長岡所長の著書「発明の経済学」が、第65回 日経・経済図書文化賞を受賞

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2022年11月3日に、第65回 日経・経済図書文化賞が発表され、医薬産業政策研究所(政策研)の長岡貞男所長の著書「発明の経済学」(日本評論社)が受賞しました。日経・経済図書文化賞は、過去1年間に刊行された経済・経営に関する図書の中から優れた作品を表彰するもので、著者および出版社が表彰されます。経済および経営・会計分野の学問、知識の向上に貢献するとともに、その一般普及・応用に寄与することを目的として、1958年に設立されました。

政策研 長岡 貞男 所長 政策研 長岡 貞男 所長

表彰式は、2022年11月14日に日本経済新聞東京本社(東京都千代田区)にて開催され、出席した5名の受賞者に賞状と副賞(記念品)が贈られました。第65回の受賞図書は以下の5点です。
 

【第65回 受賞作品】  
「発明の経済学」 長岡 貞男 著(日本評論社)
「中小企業金融の経済学」 植杉 威一郎 著(日経BP・日本経済新聞出版)
「日本企業の利益マネジメント」 山口 朋泰 著(中央経済社)
「コマースの興亡史」 矢作 敏行 著(日経BP・日本経済新聞出版)
「物価とは何か」 渡辺 努 著(講談社)

 
審査委員長の東京大学名誉教授の吉川洋氏は、総評の中で「新型コロナウイルス禍が長引いているが、経済書の世界では多くの優れた書物が刊行された。とくに豊富なデータをもとに経済と金融、企業経営の実相に鋭く迫る実証分析の良著が目立った」※1と述べています。

  • 1
    2022年11月3日付 日本経済新聞朝刊から引用

表彰状 表彰状

副賞(記念品) 副賞(記念品)

受賞コメント

医薬産業政策研究所 所長/東京経済大学 経済学部 教授 長岡 貞男                      

イノベーションの経済分析に長期にわたって取り組みを続け、これまでの成果を評価いただいたことに大変感謝しています。著書の「発明の経済学」は、発明の創造、イノベーション、そして特許制度の3つのパートで構成されています。今回、受賞の対象としては、発明がなされる過程・進歩性の高い発明への動機・累積的なイノベーション・パブリックドメインの役割等の基本的な問題について、独自に収集したデータで実証研究を行った点が評価されたと考えています。

政策研で実施した創薬についての研究成果(医薬品の社会的な価値の評価、創薬プロジェクトの不確実性の把握等)も、本書に反映させています。こうした研究機会を与えていただいたことにも感謝を申し上げます。

「発明の経済学 イノベーションへの知識創造」
日本評論社
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8761.html
長岡 貞男 著
定価: 税込 6,160円(本体価格 5,600円)
発刊年月: 2022年3月
判型: A5判
ページ数: 344ページ

表紙

(広報部 部長 足立 尊史

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