From JPMA 日本の創薬力を高めるエコシステム構築に向けて

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今や革新的新薬のシーズはアカデミアやベンチャーが創出しています。日本が新薬創出国であり続けるためには、ベンチャーをはじめとするさまざまなプレーヤーによる有機的な連携を促進するエコシステムの構築が急務となっています。

政府は、「経済財政運営と改革の基本方針2022」において、創薬力の強化によって科学技術力を高めるとともに、「新しい資本主義グランドデザイン及び実行計画」では、創薬を成長産業とすべく取り組みを進めることを明記しました。そして、「人」「科学技術・イノベーション」「スタートアップ」「グリーントランスフォーメーション」「デジタルトランスフォーメーション」を重点投資分野に位置付けました。さらに、2022年を「スタートアップ創出元年」とし、イノベーションの鍵となるスタートアップへの強力な支援を実行していくことを宣言しています。

2021年に閣議決定されました「ワクチン開発・生産体制強化戦略」のもと、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)において「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」が開始され、このたび、認定ベンチャーキャピタル(VC)の採択が発表されました。製薬協は、認定VCによる創薬ベンチャーへの出資やハンズオン支援、そして本事業による補助を通じて、多くの革新的な創薬シーズが生み出されると確信して、これを歓迎します。そして、われわれ製薬企業は、本事業の出口戦略の一角を担い、創薬ベンチャーにより生み出されたシーズを実用化へと導き、多くの成功例を生み出すことに貢献いたします。

日本製薬工業協会 会長 岡田 安史 日本製薬工業協会
会長 岡田 安史

製薬協は、産学官が一体となり、日本発のヘルスケアイノベーションを創出するエコシステムの構築に、引き続き全力で取り組んでまいります。

(2022年7月1日 製薬協ニュースリリースより)

日本製薬工業協会(製薬協)
Japan Pharmaceutical Manufacturers Association (JPMA)

製薬協は、研究開発志向型の製薬会社が加盟する任意団体です。1968年に設立された製薬協は、「患者参加型医療の実現」をモットーとして、医療用医薬品を対象とした画期的な新薬の開発を通じて、世界の医療に貢献してきました。

製薬協では、製薬産業に共通する諸問題の解決や医薬品に対する理解を深めるための活動、国際的な連携等、多面的な事業を展開しています。また、特に政策策定と提言活動の強化、国際化への対応、広報体制の強化を通じて、製薬産業の健全な発展に取り組んでいます。

新薬の開発を通じて社会への貢献をめざす 日本製薬工業協会

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