製薬協 石田常務理事、学生向けオンラインイベントに登壇

2025年05月14日

2025年5月14日、製薬協の石田佳之常務理事が、株式会社マイナビ主催のオンラインイベント「製薬・CROインターンシップ&キャリア発見フェア」に登壇し、「製薬業界の未来 ~業界団体はどう見ているか?~」をテーマに講演しました。全国から1,200名以上の学生がライブで参加し、製薬産業への関心の高さがうかがえました。

講演の中で、新薬開発を取り巻く課題と産業の変化について次のように語りました。

  • 開発のハードル:新薬には長い年月と莫大なコストがかかる
  • 技術・手法の多様化:治療が難しかった疾患にも新たなアプローチが可能に
  • 研究領域の拡大:対象や手法の広がりが研究の幅を押し広げている
  • 技術革新の波:AIやバイオ技術の進展が、産業全体のあらゆる領域で変革を促している

また、変わりゆく創薬環境については、医療の高度化と創薬研究の融合が進むなかで、製薬企業や大学、研究機関、スタートアップ、IT企業といった多様なプレイヤーが連携し、新たな治療法の創出に取り組む「創薬エコシステム」の重要性が一段と高まっていると指摘。加えて、グローバル市場が拡大する中、日本では近年成長が鈍化しており、ドラッグラグやドラッグロスなど構造的な課題の解決が急がれることにも言及しました。

質疑応答では、AI導入の進捗、日本の医薬品の国際評価、求められるスキルなど、実践的な質問が相次ぎ、講演を通じて70件を超える質問と300件以上のチャットコメントが寄せられました。

本講演は、製薬協が発信する「製薬協 産業ビジョン2035」に基づく取り組みの一環として行われたものです。石田常務は、命や生活に直接貢献できることや、研究から製造・社会への提供まで関われることを、製薬業界で働く魅力として語りました。今後も製薬協では、若年層をはじめ、多くの人々に製薬産業への理解と関心を広げていきます。

(広報部長 本多 知恵)

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