「健康寿命延伸に必要な疾病予防に関する国内外研究の蓄積状況
 ~疾病分類別/予防段階別にみた先行研究マップ~」

多くの方々が、新型コロナウイルス感染症によるコロナ禍を経験し、自身や家族などの「健康」について、考える機会が増えました。私たち医薬品産業も同様に、多くの方々が「健康」に過ごされるために、何ができるか検討を重ねています。
そして、製薬協として注力したいと考えることの1つに、「健康寿命延伸」に関する研究への貢献があります。世界的にみても平均寿命の高い日本において、医薬品と健康寿命延伸の関係性等も視野に入れて、健康寿命延伸に関する研究を積極的に行う意義は高いと考えます。
しかし、「健康」について研究を行う際には、様々な知見が必要となります。たとえば、ある若手研究者が、世界で、どのような「疾患」でどのような「予防」に関する研究がなされたか調べたいとします。この際には、医学的観点から研究対象とする疾患を理解するとともに、病気の予防なのか病気後の再発を抑制する研究なのかなど整理が必要になります。
そこで私たちは、若手研究者が、「健康寿命延伸」に関するテーマを検討される際の1つの参考情報になればと考え、疾患と予防に関する先行研究数の濃淡を見える化しました。
この内容は、上述の「健康寿命延伸と経済成長牽引に関する研究会」の有識者と当該研究会の事務局(製薬協、(株)日本総合研究所)で作成致しました。

【目的】
・〔疾患×0~3次予防〕の2軸をもって先行研究数をカウントし、各疾患、機能ごとに先行研究の多少をマッピング、これによりニーズ充足可否を網羅的に把握し、若手研究者のテーマ決定に貢献する情報・資料を提供します。
・また、本マッピング作成にあたり使用したキーワードも併せて公表することで、専門外の領域における文献/テーマ探索の一助となることも期待しております。

【手法】
1.整理軸および検索キーワード選定
① 患者調査(厚生労働省)や各学会HP、レビュー論文を調査し、2軸(疾患×0~3次予防)を構成する要素を洗い出しました。特に疾患については、PubMedのMeSHデータベースを活用して各疾患を階層化し、どの階層をキーワードとするか検討しました。
(例:「心疾患」or「心筋梗塞」「狭心症」で分けるかなどを整理)
② ①それぞれにどのキーワードを採用すべきかPubMedを用いて検討しました。
③ 0~3次予防の分け方について、①で抽出した要素をMeSHデータベースで検索し、抜けているキーワードがないかを確認しました。

2.マッピング図の作成
① PubMedにて、2軸(疾患×0~3次予防)各象限キーワードを検索式とし、過去10年間の先行研究数を検索しました。
② 検索数をもとにマッピング図を作成しています。
  ※更に検索式に治療薬に関するキーワード等も掛け合わせれば、治療薬等が関連している論文数を把握することも可能です。
(例:乳がんの治療薬注を掛け合わせた場合)
胸部のがんの内、乳がんの治療薬に関連する論文:27382報
内訳 0次予防:5211報
1次予防:793報
2次予防:17098報
3次予防:4280報
(注)今回は日本乳癌学会の「乳癌診療ガイドライン」に記載の治療薬を参考に入力

「健康寿命延伸に必要な疾病予防に関する国内外研究の蓄積状況~疾病分類別/予防段階別にみた先行研究マップ~」

お問い合わせ先

ご意見・ご感想等ございましたら、以下よりお問い合わせください。(製薬協事務局 総合政策部)

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