産業政策委員会 患者さんのアクセス改善への取り組み
2024年9月1日現在
会社名 | 難病・希少疾患に関連して行っている活動 |
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協和キリン | ■ 適性診断の向上
RWD(観察研究/レジストリ)を用いた当該疾患の予測(診断)モデルの構築により、治療を必要とする患者さんが速やか、かつ適正に治療に辿り着くことに貢献し得るエビデンスの創出に取り組んでいます。
■ 適正治療へのアクセス向上
多様なステークホルダー(患者さん/医療者/支払者等)による更なる治療の必要性・価値への認識の向上に貢献し得る、患者さんの疾病負担に対する認識を高めることのできるRWE(Real World Evidence:RWD 解析から得られたエビデンス)を創出しています。
例)以下を明らかにするための研究を実施中
- 重要だが発症頻度が高くないために情報が不足している合併症
- 様々な患者さんの視点に基づく疾病の身体/精神的/経済的な負担
- 疾病治療の中長期的な効果および安全性
‐ 患者さんおよび医療者のインタビューに基づく、治療課題と現状改善のギャップ |
武田薬品工業 | 【早期診断に向けた取り組み】
武田薬品は希少疾患の早期診断に向けた取り組みとして、様々なステークホルダーとの協業を開始しています。
具体的な事例の一つとして、医師、患者団体、他製薬企業、他ヘルスケア企業、IT企業等と協業し、遺伝性血管性浮腫(以下、HAE)の診断率向上を目的とした一般社団法人遺伝性血管性浮腫診断コンソーシアム(略称:DISCOVERY)の設立・運営を支援しました。
このコンソーシアムは、HAEと診断されずに症状に苦しむ患者さんを救うために、多様なステークホルダーが互いに連携し、それぞれの持つ異なる専門性や創造性を通じて適切な早期診断および診断率向上のためのエコシステム構築を行うことを目的とした、
ユニークな構想の患者エンゲージメント型コンソーシアムです。
医療データのAI分析や非専門医の診断支援として遠隔相談、また未診断の患者さんに対する疾患啓発などを行っております。
【患者さんの負担軽減に向けて】 血友病A患者さんの多くは定期補充療法を受けており、ご自宅で自己注射を行うことで、出血時の早期治療・出血の予防・軽減が期待できます。一方、適切な温度管理が必要な薬剤を医療機関から多量に自宅に持ち帰る負担が、治療継続を困難にするケースがあることが知られています。そこで、薬剤を適正な温度管理の下、医薬品を患者さんに届ける配送ロボットを活用した実証実験を他ステークホルダーと共に実施し、課題解決に寄与するプロジェクトを開始しました。
※当プロジェクトは、「西新宿における5G等先端技術サービスの都市実装に向けたプロジェクト」に採択されています。
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田辺三菱製薬 | 米国において、当社が販売するALS治療薬を処方されるALS患者さんを支援することを目的に「JourneyMate Support Progream」を創設し、製品や疾患に関する状況の電話での提供や患者さんそれぞれに合わせた治療管理、保険償還サポートを提供し、患者さんをサポートしています。 https://www.radicava.com/patient/support/journeymate-support-program/ |