エイズ、結核、マラリアの3大感染症、そして、デング熱やシャーガス病といった「顧みられない熱帯病(NTDs:Neglected Tropical Diseases)」は、世界で10億人を超える患者さんがいると推測されており、その多くが発展途上国あるいは貧困層に集中しています。私たち製薬産業は、人類への脅威となるこれらの疾病根絶に向けて、国際機関との連携のもと、治療薬の開発に取り組んでいます。



アフリカや中南米などの熱帯地方で蔓延していたNTDsのひとつ「オンコセルカ症」。感染が進行すると失明にまで至ってしまうこの脅威から解放してくれたのが、大村智教授でした。大村教授は、本来、動物の病気に対する治療薬として開発されたものを、ヒトの感染症である「オンコセルカ症」へと応用。その結果、絶大な効力を発揮することを証明し、感染の恐れのある数億人を救ったのです。2015年には、その功績が認められノーベル生理学・医学賞を受賞。現在もその特効薬は、WHOを通じてアフリカや中南米に無償供与され、2025年までには「オンコセルカ症」は絶滅するといわれています。


いま、世界で7人に1人が1つ以上のNTDsに苦しんでいるといわれています。私たちは、少しでもそんな方々のお役に立てるよう、以下のような取り組みを行っています。(会員企業の取り組み)





