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「製薬協メディアフォーラム」を開催
テーマは「危機管理としての感染症対策」
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表1 ワクチンの偉大なインパクト
表1 ワクチンの偉大なインパクト

出典 北里大学北里生命科学研究所 中山哲夫先生

麻疹(はしか)

1978年頃より定期接種されていますが、2008年度から2回のワクチン接種が徹底されて以降は患者報告数が急減し、それまで日本は「はしか輸出国」と言われていましたが、ようやく2015年3月にWHOから麻疹排除国として認定されました。ただ、2016年9月に関西国際空港従業員33名が罹患しましたが、中国や東南アジアからの輸入感染であると考えられており、ワクチン未接種か1回のみ接種の人が主にかかったと見られています。風疹も同様ですが、麻疹や風疹ではワクチンを2回接種しておくことが重要と言えます。

水痘(みずぼうそう)

かつては任意接種でしたが、2014年に2回の定期接種が開始されて以降、それまで毎年小児期に流行っていたものがほとんどなくなり、水痘にもワクチンは大きなインパクトを与えています。

インフルエンザ菌b型(Hib)と肺炎球菌による侵襲性感染症(細菌性髄膜炎・菌血症)

Hibワクチンと肺炎球菌結合型ワクチン導入後、2010年に公費助成され、2013年に定期接種化された結果、Hibによるものはゼロ、肺炎球菌によるものは約60%減となりました。ワクチンが導入される前の日本の小児細菌性髄膜炎の原因菌は、多い順にインフルエンザ菌、肺炎球菌、B群溶連菌でしたが、導入後の調査ではインフルエンザ菌が激減となっています。肺炎球菌については、現在13価のワクチンが行われていますが、それに含まれる13種類の血清型の肺炎球菌による侵襲性感染症はほとんどなくなっています。また、耐性菌の経年的推移を見ますと、ペニシリン耐性菌は減って、感染菌が増えているために治療がしやすくなっており、ワクチンで耐性菌をコントロールできていると言えます。なお、小児への接種が間接的に大人の肺炎球菌感染症にも影響を与えているところが、このワクチンの特徴かと思います。

ロタウイルス胃腸炎

世界中の小児の95%が5歳までに感染する疾患で、ちょうど今流行しています。日本でもワクチンの接種が開始されていますが、まだ定期接種ではありません。東日本大震災後、気仙地域では無料で受けられたため、推定接種率90%超と、ほかの地域に比べ突出して高くなった結果、ロタウイルス性胃腸炎で入院する小児がほかの地域と比べて著明に減少したと報告されています。

健康寿命と平均寿命(日本)

日本は平均寿命の非常に長い国ですが、健康寿命との差、すなわち「健康ではない期間」が結構長い傾向にあります(図4)。

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