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「第3回 コード・コンプライアンス管理責任者/実務担当者会」を開催
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医療活動の中で出会う倫理

医療活動の中で出会う倫理は大きく分けて、「診療上の倫理的問題(臨床倫理、医療倫理)」、「研究上の倫理的問題(研究倫理)」、「診療と研究の境界にある倫理的問題」、「公衆衛生上の倫理的問題(公衆衛生倫理)」の4つがあります(表5)。「診療と研究の境界にある倫理的問題」は、創薬関係であると適応外の使用を研究ルートでいくべきか、治療ルートでいくべきか、といったことになります。「研究倫理」は、社会と被験者個人の間の価値の衝突を扱うため、広くは「公衆衛生上の倫理的問題(公衆衛生倫理)」の一部とも捉え得るものと言えます。というのも、公衆衛生倫理では、たとえば、煙草の規制について、愛煙者個人の権利保護ということと公衆、社会の健康保持の間でどう折り合いを付けるのか、どちらが優先されるべきか、といった問題を扱い、その意味で研究倫理と同じ視点をもっています。

表5 医療活動の中で出会う倫理
表5 医療活動の中で出会う倫理

被験者保護のための研究倫理原則

研究倫理の原則には大きく分けて、Respect for person(s 人格尊重)とBeneficence(与益)、Justice(正義・公正)の3つがあります。一方で、医療倫理(臨床倫理)は、研究倫理の3つの原則を応用させた、あるいは解釈を変えた医療全般の原則として4つに定義されます(表6)。日本では、研究倫理の専門家が長らくおらず、そのため研究倫理についてあまり考えられてきませんでした。そのため、今までは、医療倫理の4原則であるRespect for person(s 自律尊重)、Beneficence(善行)、Non-maleficence(do no harm)(無危害)、Justice(正義)の考え方が先に広まり、その中に研究倫理の考え方が埋没していました。研究倫理の3原則と医療倫理の4原則は同じような言葉を使っていますが、その中身を見ると、研究倫理の場合と医療倫理の場合での考え方は大きく異なります。

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