製薬協について 製薬協について

Topics | トピックス

最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前 pdf
178号タイトル
トピックス画像
前へ12345次へ
「第22回 環境安全セミナー」を開催
line03 line03 line03

(3)項目別、業界別必須のイノベーションの未来像を可能な限り想像してみよう

今、石炭発電のコストは5円/kWhほどで安価です。しかし、パリ協定の決定により、途中でグローバル・ストック・テイクという査察が2023年、その後5年ごとに入ります。CO2を排出する石炭発電を継続していれば、その時に徹底的に文句をいわれることでしょう。
 自動車業界は結構大変です。米国・カリフォルニア州は環境対策に厳しい州で、もともとCO2ではなく大気汚染で成功体験があります。ハイブリット車が得意なトヨタもさすがにバッテリーだけのEV車(電気自動車)を作ると発表しました。バッテリーEV車は作るのは簡単ですが、バッテリーの調達だけが問題です。EV車一番の問題は充電時間です。たとえば、300km走るEV車で東京から大阪まで(約600km)行こうとすると、途中で1回以上は充電が必要です。1回の充電に30分かかるとして、充電スタンドに5台並んでいたら、待ち時間の間にガソリン車なら着いてしまうという問題があります。米国でテスラのバッテリーEV車が売れている理由は、近距離移動用の3台目の車として購入しているからです。長距離を移動する場合は、別の動力の車にすればよいわけです。
 地球が数億年かけて貯めこんだ化石燃料を、人類が数百年で使い尽くす、というようなことを行ってきましたが、これから先は太陽が毎日くれる自然エネルギーで回す時代に変えていきましょう。いいたいのは、大きなチャンスではあるけれど、リスクとチャンスは事前に評価しておくことが重要です。今のうちにできるだけ想像力を働かせて、自分の事業を理解して、何がリスクかを把握されてはいかがでしょうか。

環境安全委員会 登坂 晃之

前へ12345次へ
最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前

このページのトップへ