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市民・患者とむすぶ

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「第30回、第31回 製薬協 患者団体セミナー」を開催
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かかりつけ薬剤師

016年4月より新たにスタートした制度「かかりつけ薬剤師」とは、保険薬剤師として3年以上の薬局勤務経験があること、医療に係る地域活動の取り組みに参画していることなど一定の条件を満たした薬剤師のことです[7]。かかりつけ薬剤師がもつべき3つの機能としては、(1)患者さんがかかっているすべての医療機関や服用薬の一元的・継続的把握、(2)24時間対応・在宅対応(開局時間外の電話相談、夜間・休日の調剤実施、残薬管理など)、(3)医療機関との連携(医師に対する疑義照会や処方提案、医療機関への受診勧奨など)があります[8]
 また、上記3つをかかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能として位置付けたうえで、地域あるいは住民のニーズに応じて強化すべき機能として挙げられているのが、2015年10月、厚生労働省により策定された「患者のための薬局ビジョン」に基づき2016年4月から施行した健康サポート機能(地域住民による主体的な健康の維持・増進の支援)および、現在、厚生労働省の研究班により検討が進められている高度薬学管理機能(がん、HIV、難病などの患者さんに対して専門的な薬物療法を提供できる体制)です[9]
 患者さんがかかりつけ薬剤師をもつためには、まず普段利用している薬局に「かかりつけ薬剤師」の条件を満たした薬剤師がいるかを確認し、(在籍している場合には)かかりつけ薬剤師による服薬指導を受けることに同意します(同意書に署名)。また、かかりつけ薬剤師が患者さんにくすりを渡す場合、「かかりつけ薬剤師指導料」として、60〜100円(3割負担の場合)ほど患者さんの追加負担となります[10]。(西﨑氏、武政氏)

mark [7]
厚生労働省保険局医療課. 平成28年度調剤報酬改定及び薬剤関連の診療報酬改定の概要
mark [8]
厚生労働省. 患者のための薬局ビジョン 〜「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ〜 平成27年10月23日。日本薬剤師会. 地域の住民・患者から信頼される「かかりつけ薬剤師」「かかりつけ薬局」の役割について 日薬業発第194号平成27年9月16日
mark [9]
厚生労働省 患者のための薬局ビジョン 〜「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ〜 平成27年10月23日
mark [10]
日本薬剤師会.(別紙)かかりつけ薬剤師指導料(かかりつけ薬剤師包括管理料)の算定についてご同意いただいた患者さんへ <お願い>

信頼できる薬剤師をもつために

日本難病・疾病団体協議会では、患者会の3つの役割[11]について明記していますが、それをくすりの視点でとらえれば、以下のように考えられると思います。
(1)病気を科学的にとらえること → くすりをよく知って使う
(2)病気と闘う気概をもつこと → 信頼できる薬剤師をもつ
(3)病気を克服する条件をつくりだすこと → 患者さんのための薬事制度・仕組みをともに作り出す
 特に、2つめの「信頼できる薬剤師」については、できるだけ自宅や職場の近所にもつと安心でしょう。信頼できる薬剤師は多くの場合、地域の薬局で長年仕事をしており、患者さんの話しをよく聞き、患者さんの質問に対し適切な対応をし(不明点については即答せず必ず確認、失敗を隠さない)、主治医からの信頼も厚いものです。ぜひ、かかりつけ薬剤師を選ぶときの参考にしてください。

mark [11]
一般社団法人 日本難病・疾病団体協議会. 患者会の3つの役割 http://nanbyo.jp/whatpt.html
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