製薬協について 製薬協について

Topics | トピックス

最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前 pdf
173号タイトル
トピックス画像
前へ123456END
「第7回 環境技術研修会」を開催
line03 line03 line03

PM2.5の実態

PM2.5は地方自治体により設置されている一般環境大気測定局(一般局)および自動車排出ガス測定局(自排局)で常時監視されています。一般局は主に市街地や住宅地などの一般環境、自排局は幹線道路沿いに設置されています。一般局や自排局の一覧や配置、測定データの速報値は、環境省大気汚染物質広域監視システム(Webサイト、通称そらまめ君)でみることができます。
 環境基準達成率は全般的に低く、特に短期基準達成率が低いため全体を押し下げています。非達成は三大都市圏で多く、国内由来の汚染の影響が大きいことが示唆されます。また、西日本全体でも非達成が多く、越境汚染の影響が大きいことが示唆されます。
 PM2.5を構成する物質はさまざまですが、質量濃度の多くを占めるのは炭素成分とイオン成分(SO42-、NO3-など)です。有機物の中には、ガス状である揮発性有機化合物(VOC)が大気中での光化学反応などにより粒子化するものもあり、これを2次生成と呼んでいます。1次粒子や、2次生成粒子のもととなるガス状物質の発生源には、ボイラーや焼却炉などの固定発生源および自動車や船舶などの移動発生源といった人為由来のものが多いですが、植物(森林)などの自然由来のものもあります。このように、PM2.5はさまざまな発生源の影響を受けるため、PM2.5の化学組成を把握することが重要です。

PM2.5への対応

注意喚起では、特に呼吸器および循環器疾患をもっている人、小児や高齢者などの高感受性者に対して注意を促しています。また、曝露量を抑えるため外出を避けること、屋外で長時間の激しい運動を避けることが勧められています。呼吸した空気中に含まれる粒子状物質は、その一部が体内に沈着しますが、粒径が小さくなるほど下気道への沈着が起こりやすくなります。マスクによる予防は、マスクの性能よりも漏れが少ない装着方法をとることが重要です。
 高濃度の曝露影響ばかりでなく、長期の曝露影響を抑えていくため、さまざまな場面で大気汚染物質の排出を削減していくことが必要です。

環境安全委員会 小田井 修

前へ123456END
最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前

このページのトップへ