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「製薬協メディアフォーラム」を開催
―どこまで動いた? 予防接種制度と感染症対策―
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図3 麻疹の週別報告数(1999年第14週~2007年第25週)

図3 麻疹の週別報告数(1999年第14週~2007年第25週)

(感染症発生動向調査より)

風疹

子供たちの風疹は、麻疹風疹混合(MR)ワクチンの接種率が向上したことにより抑えられるようになりましたが、2013年にワクチン未接種であった大人の間で流行し、その結果、妊婦も感染し、先天性風疹症候群にかかった新生児が50人弱発生してしまいました。先天性風疹症候群は、目、耳、心臓に重度の先天的な障害があり、決して軽い病気ではありません。わが国では早期に先天性風疹症候群の発生をなくすとともに、東京オリンピックの年である2020年度までに風疹の排除を達成することを目標としました。
 ジカウイルス感染症が今話題となっています。妊婦が感染して小頭症の子供が生まれることとジカウイルスの関連が、確実になってきています。しかし目下のところジカウイルス感染症が日本で拡大する可能性は大変低く、まして妊婦が感染するリスクは低いのですが、国内でも感染に対する不安があります。国内においてジカウイルス感染症によって被るかもしれない小頭症のリスクと、国内において風疹によって生じる先天性風疹症候群のリスクを比較すると、日本では風疹のリスクのほうがずっと高いと思います。先天性風疹症候群は確実にワクチンで防ぐことができます。もちろんジカウイルス感染症対策も必要ですが、遠いリスクよりも近くのリスクをきちんと受け止めて、正しい予防法つまり大人たちも風疹ワクチンを受け、風疹の予防をきちんとしておくことのほうが、今の日本の一般の人々にとって重要なことではないかと思います。ジカウイルス感染症については、世界中で連携して対策を立てなくてはなりませんし、日本も貢献する必要がありますが、日本の人々が一緒に不安になる必要はありません。

予防接種法の改正

日本で生じたワクチンギャップといわれる問題の解消と、予防接種施策を総合的に評価検討する仕組みの構築などのため、2013年(平成25年)に予防接種法の大きな改正が行われました。この予防接種法改正の骨子は、定期接種の対応疾病を追加すること、副反応報告制度の法制化、予防接種政策の立案にあたりこれを評価し次のステップに進むために検討組織に意見を聴かなければならないこと、予防接種を取り巻く環境の変化や施策効果への評価を踏まえ5年に1度は見直しの検討すること、などです。これにより、水痘、Hib、肺炎球菌、ヒトパピローマウイルス、水痘などのワクチンが定期接種化され、B型肝炎ワクチンも2016年10月に定期接種化の予定となり、ワクチンギャップは数的にはかなり解消されました。

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