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近年の医療経済研究論文数の推移
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社会の高齢化や医薬品を含む高度な医療技術の導入もあり、わが国の医療費は毎年約1兆円のペースで増え続けています。医療費の増加は、導入から半世紀を超える国民皆保険制度の維持をも脅かすほどになってきており、限られた予算の中でより費用対効果に優れる医療が求められるようになってきています。また、こうした医療の必要性は、わが国に限ったことではなく、海外の国々でも同様な状況にあります。2016年2月、革新的な医薬品の保険適用の評価を行う際に費用対効果の導入を検討することが、中央社会保険医療協議会(中医協)から付帯意見として報告されました。これを機に、わが国において費用対効果をはじめとする医療経済研究が、より注目されるようになってきています。そこで今回、最近の医療経済研究の動向を論文数の観点から調査しました。

調査対象のデータ

今回の調査では、Web of Science(Thomson Reuters)を使用しました[1]。また、調査期間は1999年〜2013年までの15年間としました。なお、今回の調査では原著論文のみを対象とし、総説や学会発表記録については、集計から除外しました。

1999年から15年間の論文数推移

はじめに、1999年から2013年までの論文数の推移を図1に示します。15年間に発表された医療経済研究の論文数は 60,100 報であり、2013年における論文数(6,279報)は、1999 年(2,766報)と比べると2倍を超える数にまで増加していました。

 図1 医療経済研究論文数の推移
図1 医療経済研究論文数の推移

出所 : Web of Science(Thomson Reuters)を基に作成

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検索は「“Cost” and “Benefit”」、「“Cost” and “Effectiveness”」、「“Cost” and “Minimization”」、「“Cost” and “Utility”」、「“Cost” and “Medical”」、「“Cost” and “Drug”」、「“Health” and “Economics”」、「“Healthcare” and “Economics”」、「Pharmacoeconomics」、「QALY」の各キーワードを“or”で結び付けて実施しました。また、タイトル、抄録、筆者キーワード、引用文献のタイトルに頻出した語句(Keyword Plus)を検索の対象としました。上記検索を実施した後、医療には関係のない研究分野(例: 「Engineering」、「Plant Science」、「Agriculture」、「Mathematics」、「Zoology」など)の論文を除外しました。なお、集計にあたっては、1論文に対して複数の国の研究者が共同研究者として掲載されている場合は、それぞれの国のカウントに加えました。
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