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「第26回製薬協政策セミナー」を開催
健康・医療戦略を踏まえた医薬品産業の発展に向けて
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その戦略市場として健康・医療産業が日本の強みであり、研究開発力を強化し、医療関連産業を活性化することによって、日本は世界最先端の医療が受けられる社会になります。
 がん、難病、希少疾病、感染症、認知症などの克服に必要な日本発の優れた革新的医療技術の核となる医薬品・医療機器・再生医療の製品などを世界に先駆けて開発し、素早い承認を実現していち早く国内患者の元に届け、同時に世界に輸出することで、日本の医療技術のさらなる発展につなげていく。こうした課題を国家の問題としてとらえ、司令塔の役割を果たす政府系機関を創設し、法制度の整備も進めていくことになっています。
 さて、まず最初に日本の医薬品・医療機器市場の動向ですが、日本の医薬品市場は過去、順調に拡大を遂げ、2012年には9兆5000億円を突破しました(図1)。しかし、今後は、政府の財政負担は抑制的になり、人口も減少し、保険料にも限界がある中で、従来通りに伸びるのかどうか考えなければなりません。
 世界の販売額も少しずつ増えていますが、世界の3~4割を占める北米市場の伸びは鈍化し、2012年は前年より微減となっています。今後、新興国市場の成長が期待されていますが、現状はまだ伸びてはいません。経済成長の中でその中心的担い手となる中間層が拡大していくかどうかに注目する必要があります。ただし、医薬品産業は単純に市場が伸びているから進出できるものではなく、知財やジェネリック医薬品などいろいろな問題があります。


図1 医薬品産業の市場規模

医薬品産業の市場規模

医薬品の技術貿易収支は黒字

世界の医薬品売上高を製薬企業別にみると、欧米のメガファーマが上位を占めています。これは、欧米企業が新薬だけでなくジェネリック医薬品、ワクチンを含めて多分野で、世界市場を舞台に活動していることが理由と思われます。その中で、今後、日本企業はどうするか戦略的に考える必要があります。
 一般的に医薬品は輸入超過といわれますが、貿易収支だけで製薬産業をとらえるのは正しくありません。技術力の指標である技術貿易でみるとその収支は大きく輸出超過です。輸入においては特に、がん領域における医薬品やバイオ医薬品が拡大し、医薬品全体の輸入超過は国内製薬企業の事業構造の変化を反映したもので国際競争力とは直接的な関係はありません。日本の製薬企業は規模では欧米に劣るものの、安定的な収益力や研究開発力では、ポテンシャルがあると思っています。医療機器の分野でも画像診断系機器に強みがあり、やはりポテンシャルはあるでしょう。

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