くすりについてくすりについて

7.製薬産業の社会的貢献

Q51 製薬産業には、どのような役割や使命がありますか。

A

製薬産業では、くすりを提供していることはもちろん、くすりを必要としている人に、速やかにくすりを提供できる環境整備にも積極的に取り組んでいます。

解 説

くすりは、人の命や健康に直接かかわる大切なものです。他の商品に置き換えることはできません。

それだけにくすりは、その有効性や安全性をしっかりと確保することが必要不可欠となり、薬事法をはじめとしたさまざまな厳しい法的規制のもと、くすりの開発・製造・販売が進められることになります。その意味で製薬産業は、他の産業とは異なる性格と役割・使命をもっているといえます。

くすりは、病気を防いだり治(なお)したりして、健康で安心な暮らしの実現を支えます。

くすりと医療技術の進歩が組み合わさることで、昔は手の施(ほど)こしようがなかった病気でも治療が可能になりました。その結果、人間の寿命は延び、健康寿命も延びることになりました。

有効で安全なくすりが開発されると、手術件数の減少や、入院日数・治療日数の短縮、QOL(生活の質)の向上に貢献します。さらに治療だけでなく、病気の予防や再発を抑(おさ)えることにもつながります。こうして患者さんの負担の軽減や医療費の抑制にも貢献しています。

治療が難しい難病のためのくすりや、患者数が5万人以下の治療薬、いわゆる「オーファン・ドラッグ」(Q54 参照)への取り組みも製薬産業の大切な使命ととらえ、その開発にも積極的に取り組んでいます。

また、製薬産業では「ドラッグ・ラグ」(Q39参照)の解消にも取り組んでいます。海外で使われて効果を発揮しているくすりを、少しでも早く日本の患者さんにも届けることのできる環境づくりを目指しています。

また、海外で承認されていながら、日本では承認されていない「未承認薬」や「適応外薬」の問題を解決することも、製薬産業の大きなテーマです。 病気に苦しむ患者さんとその家族のために、有効で安全なくすりを速やかに提供できるよう取り組みを進めています(Q52参照)。

また、1つのくすりの開発には、さまざまな学問や技術が必要となります。医学・薬学だけでなく、生物学や化学、工学など多くの領域の学問がかかわり1つのくすりが開発される過程で、それらの最先端の研究が促進されます。つまり製薬産業は、くすりの開発を通じて、科学技術レベルの向上、専門人材の育成にも寄与しているのです。

そして、その研究開発活動を維持・活性化するために確保した収益により、経済・社会情勢に左右されない安定した担税力や多くの専門領域人材の雇用の確保を生むことを通じ、経済成長への貢献が期待されています。

図表・コラム

51|製薬産業が取り組む3つの貢献

製薬産業が取り組む3つの貢献

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くすりの情報Q&A55

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