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3.くすりの上手な使い方

Q24授乳期に母親がくすりをのむと、赤ちゃんに影響しますか。

A

母親がくすりをのむと、その成分は血液から母乳へと入り、赤ちゃんにも影響を与えることがあります。

解 説

赤ちゃん(乳児)が、1日にのむ母乳(ミルク)の量は、多い子だと800~1000ccにもなります。普通の牛乳パック1本分に近い量ですから、小さな体のわりに食欲(しょくよく)旺盛(おうせい)ですが、すべての栄養をそこからとっていることを考えると、当然なのかもしれません。

母乳には、栄養分だけでなく、病原菌を殺すさまざまな抗体(こうたい)が含まれています。

また、母子間の愛情を育むということもあります。赤ちゃんは、その母乳をのむことで、病気から身を守る力を自然に取り入れているのです。

母親がくすりをのむと、くすりの種類にもよりますが、のんだくすりの成分の一部が母乳に入ります。母乳に入る割合は、くすりの成分により異なります。しかしたとえわずかでも、赤ちゃんはくすりを処理する能力がまだ弱いうえ、血液中のたんぱく質が少ないために、くすりの作用が強く出る傾向があるので、注意する必要があります。

また、市販されている一般用医薬品なら大丈夫だと思うかもしれませんが、よく使われる解熱薬(げねつやく)、鎮痛薬(ちんつうやく)、睡眠薬(すいみんやく)などのくすりの成分には、母乳に入りやすいものがたくさんあります。それらの成分が、ほとんどのかぜ薬に含まれているということを考えれば、かぜ薬といえども安易な判断で使用することが、赤ちゃんにとって危険なことになりかねません。

授乳中の母親が病気にかかり、病院でくすりをもらう場合、医師から「しばらく母乳を与えないで、人工栄養(粉ミルクなど)に替えるように」と言われることがあります。母乳で赤ちゃんを育てようとしている母親には、少しつらい選択かもしれませんが、くすりの種類によっては、より影響が少ないくすりに替えることも可能な場合があります。まずは、このまま続けて母乳にしたいということを、医師に相談してみることです。

けれども、母体の治療を優先する場合、どうしてもそのくすりを使わざるをえないこともあります。赤ちゃんへのくすりの影響を考えると、無理をしないで、医師の指示にしたがうことが大切です。

図表・コラム

24|母乳のはたらき

母乳のはたらき

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母乳のはたらき

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くすりの情報Q&A55

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