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くすりの進歩のために
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■ 育薬って何?
 くすりは、9~17年の年月を費やし、基礎的な研究から、治験(臨床試験)を経て、有効性や安全性を確認した上で、厚生労働省の承認を受け、ようやく誕生(発売、市販)に至ります。  しかし、くすりの歩みはこの『誕生』がゴールではありません。
 誕生の後も、くすりには、より安全で効果があり、より使いやすいものへと、成長そして成熟を遂げていくという大切な歩みがあります。この誕生後のくすりの道のりを、くすりを育てるという意味で『育薬』と呼んでいます。

 くすりは発売された後、病院や診療所で性別、年齢、症状も様々な、多くの患者さんに使われるため、開発の段階では予測できなかったことが、初めて分ってくることも少なくありません。こうした実際の治療を通して得られた情報をもとに、くすりの有効性や安全性の向上、使い方の改善、適応(症)の拡大、くすりの改良などを行い、より患者さんの治療の向上に役立つくすりへと育て上げていくプロセスが『育薬』です。

■ 育薬の主役は患者さん
 医師は、患者さんの症状や病歴などから判断して、最も適切なくすりを処方しますが、実際そのくすりがどの程度の効果を示し、どのような影響を与えるのかといった点については、個人差があります。

 医師や薬剤師は、患者さん一人ひとりの声を聞くことによって、くすりに関する情報を収集します。副作用などの安全性に問題はないか?効果は十分に発揮できているか?適正に使用されているか?使いやすいかどうか?など…。こうして得られた情報のすべてが、育薬のための貴重なデータとなります。

 治療を通して、患者さんには、育薬という重要な役割を果たしていただいています。

■ 育薬を通じて
患者さんの治療向上を目指す製薬企業

 このように、発売したくすりの情報収集のための活動の中心が、実際の患者さんの使用成績などを確認する『市販後調査』と呼ばれる調査です。製薬企業は、くすりを誕生させたものの責務として、この市販後調査を責任を持って適正かつ円滑に行い、育薬を実りあるものにしなければなりません。

 そのため製薬企業には、MRと呼ばれる医薬品情報の提供・収集・伝達を専門に担当する社員がいます。医師や薬剤師にくすりの特徴などのくわしい情報を提供し、また市販後調査を依頼してくすりの使用成績などのデータを収集し、さらに情報を分析した結果使い方などの改善があれば速やかにその情報を医師や薬剤師に伝達するなど、MRは日々育薬のための活動を続け、くすりの成長を見守っています。


図
関連トピックス

市販後調査  ・MR

■ 育薬の例…くすりの改良
 誕生以来、長い年月世界中で多くの患者さんに使われてきたくすりには、患者さんや医療現場のニーズにより、改良が重ねられ成長を遂げてきたものが多くあります。

 そうした育薬の典型的な例をご紹介しましょう。
 狭心症のくすり『ニトログリセリン』は、舌の内側に入れて使用しますが、効果が持続しないため深夜や早朝に発作が起きる狭心症には対応しにくいという問題点がありました。こうした情報をもとに開発されたのが、皮膚に貼りつけるパッチタイプのニトログリセリンです。成分が皮膚からゆっくり吸収されるため効果が持続し、また貼ったまま眠ることができるので、発作の不安も解消されたのです。

 誕生以来、100年以上にわたり使われている『アスピリン』も、患者さんへの治療によって成長を続けてきたくすりと言えます。

 アスピリンは、すぐれた解熱鎮痛作用をもつくすりですが、患者さんによっては消化器系への副作用がありました。そのため、副作用を克服する研究が世界中で進められ、ついに原因となる物質だけを選択的におさえる薬剤の開発へとつながっていったのです。

 また、アスピリンは、治療に使われる中で、本来の作用とはまったく別の血液がかたまるのをおさえる作用が発見され、現在では、狭心症心筋梗塞脳梗塞などの血栓・塞栓形成の抑制薬としても利用されるようになりました。


 生まれた子供を大切に育て、未来への可能性を開く育児…、それと同じように、誕生したくすりをより安全で効果の確かなものへと育て、ひとりでも多くの患者さんの治療に役立てたい…、『育薬』という言葉にはそんな気持ちが込められています。

関連トピックス

狭心症  ・心筋梗塞  ・脳梗塞

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