アカデミア・創薬ベンチャー・製薬企業を中心とする共創型創薬の実態と展望

髙砂 祐二(医薬産業政策研究所 主任研究員)

(No.81:2023年10月発行)

 
近年、生活習慣病等の治療薬に対する満足度は向上し、過去に取り組まれてきた創薬標的はほとんど研究し尽くされ、研究開発志向型製薬企業が単独で革新的な医薬品・医療技術を創出する難易度はますます上昇している。一方で、アカデミアおよび創薬ベンチャーにより、新規モダリティをはじめとする新たな創薬技術が目覚ましく進展しており、製薬企業はそれらとの共創が必要不可欠となっている。 

本稿では、アカデミア、創薬ベンチャー、そして製薬企業が繰り広げている提携を活用した創薬、「共創型創薬」の実態を明らかにするため、特に創薬シーズ・技術の外部からの獲得状況を中心に、様々な視点から調査・分析を実施した。そのうえで、国内における共創型創薬のイメージを示すとともに、世界中の企業が鎬を削る共創型創薬における日本企業の立ち位置について展望した。

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