製薬企業における事業リスクマネジメントの実態と課題

江口 武志(医薬産業政策研究所 主任研究員)

(No.53:2012年03月発行)

近年、国内製薬企業を取巻く環境変化のスピードは加速する傾向にある。バイオテクノロジー等の新たな技術領域による創薬手法への変化、ワクチン、ジェネリック医薬品等への事業の多角化、新興国市場への本格的な進出等、事業の領域・地域を拡大する動きがみられ、これらを目的としたM&Aが増加する等、企業活動の不確実性が高まってきている。

本調査研究では、有価証券報告書に公開されている事業リスクの調査および企業のリスクマネジメント担当部署を対象とした調査の結果から、事業リスクの特徴、重要度、リスク対策の実施状況、リスクマネジメント体制等、主に国内の研究開発型製薬企業における事業リスクマネジメントの実態を明らかにするとともに、リスクマネジメント上の課題として、今後の重要と考えられるリスクおよび事業リスクマネジメントの体制・運営面における課題を考察した。

ダウンロード

このページをシェア

TOP