医薬品の価値

医薬産業政策研究所

(No.20:2004年07月発行)

健康、そして医療は、人間としての根源的なニーズである。このニーズに応えるべく、医療は目覚ましい発展を遂げ、その中で医薬品は中心的な役割を果たしてきた。しかしながら、現在でも、健康、医療に対するニーズは未充足であり、世界に類を見ない高齢社会が現実となる中、さらにそのニーズは切実なものになっている。こうした根源的なニーズを充足すべく、製薬産業は、革新的で有用性の高い優れた医薬品をいち早く、かつ継続的に開発し、疾病に苦しむ世界中の患者のもとに提供し続けていかなければならない。しかし、その実現のためには、生み出された革新的で有用性の高い優れた医薬品がそのものの持つ価値に見合って適正に評価されることが不可欠であり、また、適正に評価されるためには、「医薬品の価値」を明らかにする必要がある。

本リサーチペーパーでは、患者、国民の視点から「医薬品の価値」を捉え、その具体例を示した。また、「医薬品の価値」が作られる過程を明らかにするとともに、「医薬品の価値」を評価するための方法についても検討を加えている。

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