日本製薬企業における経済的利潤率の測定 国内他産業、米国製薬産業、米国他産業との比較
菅原 琢磨(国際医療福祉大学 医療経営管理学科 専任講師)
(前 学習院大学 経済学部 助手)
藤網 宏貢(医薬産業政策研究所 前主任研究員)
(No.12:2003年06月発行)
研究開発の資産性を考えると、研究開発依存型の製薬産業の利潤率は会計的な利潤率ではなく、経済的利潤率でみることがより適切である。
日本の製薬産業の経済的利潤率は、国内他産業に比較すると相対的に高い水準であるが、米国の製薬産業に比較すると著しく低い。また、日本の製薬企業間における利潤率のばらつきは、米国の製薬産業に比較すると大きく、企業間格差がより顕著であることがわかる。