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「製薬協メディアフォーラム」を開催
テーマは「ワクチンの有効性と安全性の考え方 ~疫学の視点から~」
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図9 6歳未満児のインフルエンザワクチン有効性
図9 6歳未満児のインフルエンザワクチン有効性

ワクチンである以上、有効率は100%であってほしいという声は、本当にその通りだと思います。しかし、インフルエンザワクチンには種々の課題があります。ワクチン株の選定に技術的・時間的な制約があること、流行ウイルスは抗原変異を繰り返すこと、有効性には流行株とワクチン株の抗原性の合致度が影響すること、日本で認可されている不活化ワクチンは誘導できる免疫応答に限りがあること等です。また、疫学の視点では、インフルエンザは毎年流行するため、ワクチン非接種者でも既存免疫をもっている方がいるという点も大きく影響すると考えています。すなわち、接種者と非接種者の発病率に大きなコントラストが出にくい、そもそも有効性が100%になりにくいワクチンであるともいえます。
 以上のことを踏まえても、ワクチンで予防できる疾患は非常に限られていますので、ワクチンで予防可能な疾病はワクチンで予防するのが基本と考えています。そのうえでうがい・手洗い・マスクの活用を行い、またさらに有効で安全なワクチンの開発を行っていくべきだと考えます。有効性に関しては、フラットな視点をもち、疫学の知識を用いて可能な限り正しく評価していくことが重要です。

ワクチンの安全性の評価

ワクチンの安全性を考えるうえで、有害事象と副反応の違いを整理しておく必要があります(図10)。有害事象はワクチン接種後に生じたあらゆる好ましくない事象で、ワクチン接種との因果関係は問いません。一方、副反応は有害事象のうち、ワクチン接種との因果関係が否定できない事象を指します。

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