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「第21回 省エネ・温暖化対策技術研修会」を開催
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増し保温工法とは、既設の断熱材・外装材はそのまま残しその上にパイロジェルXTを増し保温する施工方法です。既設保温材の断熱性能にパイロジェルXTの断熱性能を合わせることで、蒸気配管から周囲空間への放熱量を約半減することができ、放熱ロス削減が可能となります。

4.事例3:平ベルト[3]化による伝動ロス削減

通常、送風機類のベルトにはVベルトが使用されていますが、平ベルトは伝動ベルトの断面を薄くすることにより、ベルト損失では最大の曲げ応力によるエネルギー損失を小さくした省エネ対策ベルトです。そのメリットは、約7%の伝動ロス改善(実績値)、3倍以上の長寿命化、約3年間のメンテナンスフリー化、静寂性、黒粉落下なし等です。
 現在、平ベルト化できるのは1.5~75kWのモータであり、平ベルトの採用実績のある機器としては送風機、空調機、曝気用ブロア、冷却塔です。既設のVベルトから平ベルトへの転換件数は、1000件を超え、新設機器への平ベルト採用も5000件を超えてきました。平ベルトは比較的導入しやすい省エネ対策であり、導入メリットの大きい長時間運転の機器から導入が進んでいます。そして、今後は生産関連設備他への導入も期待されています。

mark [3]
バンドー化学HP:http://www.bandogrp.com/catalog/pdf/hfd.pdf

5.おわりに

自己熱再生理論の東京大学 堤敦司教授によりますと、今後の省エネ対策の方向性は、仕事や熱を使った後の対策、すなわち動力回収・熱回収等の「エネルギー利用システム」の推進と言われています[4]。事例1はまさにその事例で、熱を出さない工場になっていることがわかります。
 今後も今回紹介した3事例のように“目から鱗(うろこ)が落ちるような”新たな省エネ技術を開発・発見し、熱を出さない社会(真の省エネ社会)の実現に貢献していきたいと思っています。

mark [4]
堤 敦司『熱を捨てない工場とするための最新技術』日本冷凍空調学会セミナー資料(2016)

最後に

2013年度から「日薬連低炭素社会実行計画」(2020年度目標)が始まっており、現在、目標達成に向けた取り組みを継続しています。環境安全委員会では、今後の医薬品市場の拡大に伴うエネルギー消費量の増加が予測される中、省エネ・地球温暖化対策にかかわる国内外の動向、他社の取り組み事例等の情報提供の機会を提供し、今後も会員会社の省エネ・地球温暖化対策への取り組みを支援していきたいと考えています。

環境安全委員会 環境部会 研修ワーキンググループ 岡田 昌昭

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