製薬協について 製薬協について

市民・患者とむすぶ

最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前 pdf
181号タイトル
市民・患者とむすぶタイトル画像
前へ12345次へ
「第1回 患者団体アドバイザリーボード」を開催
新任アドバイザーを交え製薬業界への期待や要望等を意見交換
line03 line03 line03

アンケート結果から、「患者さんの背景」について、375名の回答者のうち、患者さん自身が78.7%、ご家族が20%の回答であったこと、4分の3以上が難病・希少疾患の患者さんであったこと等が紹介されました。
 「病気と治療に関する情報」や「くすりの情報」について、情報の入手先は医師、患者団体、インターネットであり、その情報に約7割の方が満足されているという結果でした。言い換えれば、約3割の方が満足していないということでもあり、医師からの説明が不十分であるという不満、インターネットの情報はなにを信頼して良いかわからない、また公的機関からのさらなる情報提供が求められているという結果でした。
 また「製薬会社のくすり相談窓口」の認識とその利用実態については、利用された方はわずか4%でしたが、このアンケートを通してその存在を知った方の62.7%はぜひ今後利用したいとのことであり、「製薬会社のくすり相談窓口」への期待が感じられました。主なご意見・ご要望として、「製薬会社のくすり相談窓口」の存在を知らない、存在を広報してほしい、電話をするのに勇気がいる、相談の仕方がわからない、丁寧な対応でわかりやすく説明してほしい等が挙げられました。以上のことから、「製薬会社のくすり相談窓口」の業務について、なにを情報提供できるのかを明示しながら広報していく必要性が示唆されました。
 「治験」の情報については、いずれの項目についても高い関心をおもちであることが理解できました。「治験」に関しては、医薬品評価委員会臨床評価部会より報告と提案がありました。
 このアンケートまたは製薬協や製薬企業に対する主なご意見・ご要望として、良い薬を早く開発してほしいという声を多くいただきました。製薬協加盟会社の使命として革新的な医薬品の開発は製薬会社における原点と認識するとともに、このアンケートを実施させていただき、患者さんのニーズやご意見が再確認できたということは大変良かったと考えており、患者参加型医療を目指すうえで、各関係者や各委員会に対する目線合わせのためにも大事なアンケート結果になりました。

2.医薬品評価委員会からの提案について

続いて製薬協医薬品評価委員会臨床評価部会の神山和彦推進委員より「歩み寄りの第一歩~患者さんの声を活かした医薬品開発~」と題して報告と提案がありました。

医薬品評価委員会は医薬品の開発における課題について検討している委員会であり、2016年度からPatient Centricityの TFを立ち上げ、臨床試験について患者さんの声を取り込んだ医薬品開発を行っていきたいという考えで活動しています。TFが2016年度に行った「『病気』と『くすり』の情報に関するアンケート」の治験関連部分では、治験に関する情報が公的なウェブサイトに掲載されていることへの認知、治験に参加した場合、結果を知りたいか否か、治験に関する患者さんの意見を反映させる取り組みへの参加意向、医薬品開発プロセスに対する興味等をアンケートしました。
 結果として、治験や医薬品開発に関して関心が高く、情報を具体的に知りたいと希望されている一方、公開情報が十分に認識されていない、治験や医薬品開発への参加の機会がかなり限定的である等の結果が挙げられ、もっと患者さんの声を反映させることを検討すべきと結論付けられました。
 企業が患者さんと直接接触することがはばかられるという認識が根強くあるものの、今後はReal Life Experienceを取り込んでいくことが重要と考えられており、すでに海外では先行した事例がいくつか出てきています。最終的には双方にとってWin-Winになる関係が重要であり、早期の段階から患者さんの声を取り込んでいくことが重要と考えられています。
 TFでは、双方のWin-Winを考える際、製薬業界側が考える「患者さんのWin」ではなく、実際に患者さんのニーズに合っているか、ずれているか、そうした観点でのご意見をぜひ患者団体のみなさんからおうかがいしたい旨の要請が提起されました(表2)。

前へ12345次へ
最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前

このページのトップへ