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くすり相談対応検討会2017
「製薬協 くすり相談対応検討会フォーラム」を開催
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講演

東邦大学医療センター大森病院薬剤部の飯久保尚氏から「製薬企業の情報提供に対する薬剤師の希望」と題した講演がありました。

東邦大学医療センター 大森病院薬剤部の飯久保 尚 氏
東邦大学医療センター 大森病院
薬剤部の飯久保 尚 氏

医療機関における薬剤師は、調剤、混注、薬品管理、薬物血中濃度管理、医薬品情報管理等の薬剤部内で行う業務に加え、病棟での医師・看護師等への医薬品情報提供および患者指導、医療安全管理、感染管理、栄養管理、治験薬管理、外来化学療法等、薬剤部以外の部署へ出向して行う業務が増えており、さらには緩和、褥瘡、高齢者、移植医療といったチーム医療への参加を求められる等、活動の場が広がっていることを紹介しました。それに伴い、薬剤師が受ける問い合わせ内容としては、用法、用量、薬効、適応症に加えて、薬剤学的事項(混注、安定性、吸収)、副作用、類薬/代替薬の有無、薬理作用、処方オーダー関連等多岐にわたることを説明しました。
 そのため、PMDAのHPや医療機関に備える書籍等の情報だけでは対応しきれない場合があり、その際、薬剤師が頼りにするのが製薬企業のHP、相談窓口、MRであると述べました。製薬企業のHPは、時間を問わず情報を得られることから医薬品情報の入手手段として重要ですが、現状は企業間で体裁が異なり、掲載されている情報の種類・量にも違いがあります。また、特定の情報を閲覧する際に会員登録が必要な場合もあり、緊急に情報が入手できない場面があることも指摘し、企業間で公表情報を標準化する等の対応により利用者の利便性を向上させることが重要であると述べました。
 さらに、受け手によって情報そのものの理解のされ方に大きな違いを生じる場合がある事例を紹介し、情報の記載内容にも留意する必要性を指摘しました。

総合討論

医薬品情報検討部会の河戸道昌副部会長の司会のもと、本日講演した飯久保氏、串戸部会長、横山部会長、和田委員長で、「企業くすり相談と薬剤師の課題解決・今後の展望」と題した総合討論が行われました。
 「粉砕情報」については、会場から「安定性は投与した施設が責任をもって検討すべき」、「企業がより多くの情報を集めて提供してくれれば、施設としては判断材料が増えてありがたい」、「客観的なデータを出していただければ、あとは施設の責任で使用する」等の発言があり、横山部会長は、「企業と使用者でできるだけ解決できるような方法を見出していきたい」とコメントしました。
 「FAQのHP掲載」については、「現場(薬剤師)や学会でFAQが話題に出る場合は少ない。HPに必要な情報があった場合は重宝している(特に若い先生)が、一般的な認知度は低いと思う」、「現場がFAQを探してもデータがなければHPに対してネガティブな印象のみが残る。できれば全製品についてFAQを準備してほしい」とのコメントがありました。
 「情報リテラシー」についても議論し、添付文書の記載内容に改訂すべき点が多いとの指摘や、くすり相談窓口の土日対応の要望への解決策の一つとしてHPの利用が議論されました。

閉会の挨拶

和田委員長は、まず、参加者の長時間にわたる聴講と熱心に議論を交わしたことへの感謝を述べました。また、飯久保氏の講演や総合討論から製薬企業と薬剤師の相互理解につながる多くのヒントを得たこと、特に、配合変化データの一例は、製薬企業として適切にデータを活用してもらうためには情報提供に工夫が必要であると感じ、薬剤師の方々には配合変化データの性質を理解することで適切な活用が可能になり、相互理解を深められた良い例であったとコメントしました。そして、「今回提案があった薬剤師からの要望・課題について、会員各社で検討し対策を講じていくことを呼びかけ、本日のフォーラム参加者の共通の目的である、患者さんに安心して医薬品を使っていただけることにつながるきっかけになれば」と締めくくりました。

くすり相談対応検討会 武内 浩二、藤田 博史

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