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「第8回 環境技術研修会」を開催
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各社の取り組み事例

1) 敷地内の植物について説明周知・啓蒙や巣箱の設置の事例では、ネームプレートやアナウンスボード等を設置することで、対象地の緑地がもつ価値を再発見するきっかけになり、植物の名前を知ることを通じた緑地への親和性を醸成することや、従業員の意識向上に寄与する。
2) 敷地を活用した希少種の保全の事例では、a.立ち入りが制限される敷地の特性を活かし、地域の固有種や絶滅のおそれのある種を対象に空きスペースを活用して保護、生育、b.予め敷地に生育・生息する生物を把握し、生きものマップ等を作成、c.それをもとに生物の専門家が案内人となって、自然の不思議さや生物多様性の大切さ等を学ぶための敷地内での生きもの見学会を開催(たとえば、昼の部、夜の部)、d.見学会への参加により従業員や地域住民への意識向上に寄与する。
3) 定点観測や経年変化観測の事例では、a.敷地や周辺の環境測定(大気、騒音、水質、生物等)を実施、b.これを単年度だけの活動にとどめるのではなく、持続性の高い活動に昇華、c.説明・周知による従業員や地域住民への意識向上、環境行政に寄与する。
4) 地域のホットスポットの保全の事例では、a.敷地の周辺の環境を資料等によって把握し、生物多様性のホットスポット(生物多様性の高い場所)を選定、b.その結果に基づき、ホットスポットを維持、向上させる活動を実施した(クリーンアップ活動、草刈、移植等)。

おわりに

今後の課題として生物多様性保全活動は、各社ごとにその取り組みはケースバイケースであることから原材料調達においても業種業態によってそれは異なり、また海外からの輸入に頼る場合と、国内に頼る場合とでも取り組み方は違います。また、工場敷地についても、地域における敷地の位置付けや実際の敷地面積や植栽状況、さらには飛来する鳥類や生息する動植物の状況もそれぞれ異なります。
 したがって、画一的な対応ではなく、各社が置かれたさまざまな状況を踏まえて対応しており、多様性に富むのがこの保全活動の特徴といえます。逆説的にいえば、多様性に富むからこそ、継続して活動できる範囲を少しずつ設定して活動を進めることが可能になります。一過性の活動ではなく、企業の継続的な活動に昇華させるためには、そうした視点をもちながら取り組むことが求められています。

積水化学工業株式会社 CSR推進部 環境経営グループ 担当課長 上田 明弘 氏
■ 講演3

「積水化学グループの生物多様性保全の取り組み」
積水化学工業株式会社 CSR推進部 環境経営グループ 担当課長  上田 明弘
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積水化学グループの環境経営長期ビジョン

 積水化学グループの環境経営長期ビジョンとして『SEKISUI環境サステナブルビジョン2030』を2013年度に策定しました。
 「環境貢献製品の市場拡大と創出」、「環境負荷の低減」、「自然環境の保全」の3つの活動を軸に環境経営を推進し、「自然資本へのリターンに貢献」していくことで、“生物多様性が保全された地球”の実現を目指しています。具体的には、「環境負荷の低減」のための水資源の保全、「自然環境の保全」のための事業所の緑地の質向上、そして「環境活動推進力の高い人材集団」となるための従業員の環境教育に取り組んでいます。

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