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製薬協によるG7伊勢志摩サミットへの提言
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2. 国際的な取り組みによる「AMR問題」の克服

G7のリーダーシップのもと、One Health approach[1]の成果を継続的に検証し、特に、AMRサーベイランスシステムの構築・強化および抗微生物製剤の適正使用の推進、すなわちantimicrobial stewardship[2]の早期実現を推進していただきたい。加えて、長期的な感染症対策として極めて有効である予防接種の世界規模での取り組みを、G7に率先して主導していただきたい。

mark [1]
鳥インフルエンザなどの人獣共通感染症対策において、人間と動物の健康を一連の課題として検討する手法。
mark [2]
感染症を専門とする医師、薬剤師、臨床検査技師、看護師が医療チームを構成し、最大限の治療効果と最小限の副作用を目指した抗菌薬療法の実践を支援するシステム。

3. 「NTDs制圧」に向けた包括的な取り組みの推進

「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(Sustainable Development Goals)の目標達成に向けてわれわれが開発し提供する医薬品が確実に貢献できるよう、G7とWHOのリーダーシップのもと、制圧目標疾患の優先順位付けとともに、蔓延国における能力開発(一般国民への疾患啓発、規制当局担当官や医療従事者の人材育成、治験実施能力や流通システムの強化など)を強く推進していただきたい。

G7のリーダーシップに対する期待

首脳会議で話し合われる議題は他人事ではなく、実は私たち国民の日常生活や民間企業の事業活動にも直結しています。サミットを知ることは、地球の今を知ることであり、製薬産業が置かれているグローバル環境の今について考える題材にもなります。
 われわれ研究開発型製薬企業がグローバルヘルスにおいて中心的役割を果たすのが、新薬・ワクチンの開発とそれらへのアクセスの改善ですが、パンデミックへの備えやAMR、NTDsなどは市場性や予見性の低い領域であるとともに、疾患の特殊性や偏在性の課題もあり、治療薬の開発が難しい領域でもあります。このような領域での新薬・ワクチン開発は製薬企業だけでできることではなく、創薬イノベーションを推進する官民一体となった環境の整備や、新薬・ワクチンが適切に評価され使用される社会の実現が重要であり、その環境構築にG7のリーダーシップを期待しています。サミットに先駆けて4月に広島で開催されたG7外相会合では、グローバルヘルスおよび感染症への対策の必要性について話し合われ、声明に盛り込まれています。

最後に

G7に向けた製薬協の提言書は「製薬協 産業ビジョン2025」で掲げている「世界80億人に革新的な医薬品を届ける」方向性を支えるものになっており、会員会社各社がグローバルヘルスについて考え、実行していくきっかけとしていきたいです。

国際委員会グローバルヘルス部会 G7提言タスクフォースメンバーのみなさん

国際委員会グローバルヘルス部会 G7提言タスクフォースメンバーのみなさん


国際委員会 グローバルヘルス部会 西本 紘子

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