製薬協について 製薬協について

Topics | トピックス

最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前 pdf
168号タイトル
トピックスカテゴリ画像
前へ123次へ
「第68回 世界保健機関(WHO)総会」開催される
line03 line03 line03

WHO事務局長のマーガレット・チャン氏は今回の総会初日の演説の中で、西アフリカでのエボラ出血熱発生への対応を契機とした改革の一環として、1億ドルの緊急基金の設立や公衆衛生の危機事態に対応する職員態勢を整えることへの強い意思を示しました。加盟国の議論においても、上述の評価に関する初期レポートが確認されるとともに、マーガレット・チャン氏が言及した施策を含め、WHOがエボラなどの疾病発生への緊急対応能力を改善するための対策が合意されました。

おわりに:国際保健を取り巻く状況

WHO総会が開催された国連欧州本部の前にある「壊れた椅子」。地雷やクラスター爆弾への反対を象徴している
WHO総会が開催された国連欧州本部の前にある「壊れた椅子」。地雷やクラスター爆弾への反対を象徴している

感染症や生活習慣病などの疾病対策、公衆衛生や母子保健向上のための医療システムの強化策、昨今世界を脅かしたエボラ出血熱のような緊急危機対応に至るまで、世界の人々の健康にかかわる問題は無限かつ多岐にわたります。これらの課題解決のためWHOに対する期待は高まる一方で、重要な保健政策に関して190以上もの加盟国間の合意形成が難しくなっています。その背景には、医薬品の知的財産保護を一例とした先進国対新興国・開発途上国間の意見の対立、アメリカのビル&メリンダ・ゲイツ財団や国境なき医師団などのNGOや官民連携ファンドをはじめとする国際保健にかかわる多様な組織団体の台頭、慢性的な資金不足に伴うWHOの求心力の低下、保健を開発課題の中心に据えた各国の外交戦略の推進など、さまざまな要素がWHOの意思決定に影響を及ぼしています。これらの国際保健を取り巻く動向を押さえることにより、今回のWHO総会で議論された上記トピックスと考え得る製薬産業への影響について、よりいっそう理解を深めることができます(図1)。


図1 第68回WHO総会で議論された事項と製薬産業への影響

図1 第68回WHO総会で議論された事項と製薬産業への影響

※2015年6月現在  

IFPMA〈国際製薬団体連合会〉 西本 紘子、佐藤 信樹

前へ123次へ
最新号目次へ 既刊号一覧2014年5月以降2014年3月以前

このページのトップへ