令和4年度第2次補正予算案の閣議決定を受けて -日本の創薬ベンチャーエコシステムの強化に向けて-
2022年11月08日
日本製薬工業協会
会長 岡田 安史
本日閣議決定されました令和4年度第2次補正予算案において、創薬ベンチャー支援の強化に3,000億円が措置され、またその対象範囲が大きく拡大されましたことに、心より感謝いたします。
我が国が引き続き新薬創出国であり続けるためには、世界に伍する創薬ベンチャーの育成が不可欠です。そのためには、有望なシーズを持つ創薬ベンチャーに十分な資金を供給するとともにハンズオン支援を行うことによりシーズを磨き上げ、出口戦略として製薬企業が実用化へと導く創薬エコシステムを構築する必要があります。
感染症対策の一環として実施されている「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」は画期的な取り組みであり、製薬業界はこの事業の予算規模を拡充し、様々な疾患領域を対象に実施することを要望してまいりました。この度の補正予算案において、昨年感染症対策として措置された500億円を大幅に上回る3,000億円が措置され、また創薬分野が全般的に資金調達困難であることを踏まえ、感染症に限定されていた補助対象領域を拡充するとされたことを強く歓迎しております。
製薬産業はイノベーションを社会実装につなげる出口戦略に貢献することはもとより、有望なシーズ創出を目指すアカデミアとの連携、治験薬等の製造や臨床開発などのバリューチェーンを支える人材の育成など様々なステージの支援により、本事業から革新的新薬の創出を促進することで多くの成功事例を生み出し、活力ある創薬エコシステムの構築に大いに貢献してまいります。
以 上
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