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3.くすりの上手な使い方

Q28症状がなくなったら、くすりをやめてもいいでしょうか。

A

病院で処方されたくすりを使っている場合、仮に症状が軽くなっても、勝手にやめてはいけません。急にくすりをやめると、リバウンド現象といって、反動からかえって症状が悪化し、危険なことになることがあるからです。

解 説

高血圧の患者さんの場合、降圧薬などの服用で血圧が下がり、症状が安定してきたからといって、勝手に服用をやめてしまうと、血圧が反動的に上昇してしまい、脳出血を引き起こしかねません。

潰瘍(かいよう)(胃潰瘍、十二指腸潰瘍など)の患者さんの場合は、痛みが治まったからといってそこで服用をやめてしまうと、まだ治りきっていない潰瘍部分から出血することがあります。

胃潰瘍は、胃を守る粘液(ねんえき)よりも胃酸をつくる働きが強くなり、胃酸によって胃がダメージを受ける病気です。そのため、胃潰瘍の患者さんには胃酸の分泌(ぶんぴつ)を抑(おさ)えるくすりが使われます。それを服用している間は、胃酸の分泌をしっかりと抑えているので、潰瘍は徐々に治っていきますが、急に服用をやめると胃酸が大量に分泌され、治っていない潰瘍状態の部分から出血することもあるのです。

抗菌薬(こうきんやく)を服用すると、細菌が死滅したり、弱ったりしてその数が減り、症状も軽く感じるようになり、つい治ったように思いがちですが、服用をやめると、そこで生き残っていた細菌が再び増えはじめ、以前より一層重い症状になることがあります。

また、アレルギー性皮膚疾患などでステロイド系のくすりを使用している場合は、症状が治(おさ)まったからといって使用をやめると、かえって症状が悪化することがあります。

医師は、このようなリバウンド現象を防ぐために、患者さんの症状が改善していくのをみながら、くすりの量や服用回数を減らしたり、効き目の弱いくすりに変更したりして、徐々にやめていく方法をとります。

自分の都合でくすりの使用をやめることは、治療の妨げとなり、病気をさらに悪化させることにもなります。

少しでも早く、もとの健康状態に戻るためにも、医師から受けた指示をきちんと守り、くすりを正しく服用することが大切です。

図表・コラム

28|リバウンド現象(降圧薬の例)

リバウンド現象(降圧薬の例)(拡大)

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リバウンド現象(降圧薬の例)

初診のときに医師に伝える4項目
くすりの情報Q&A55

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