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2.くすりと体

Q18錠剤は噛(か)み砕(くだ)いてのんだほうが効き方が速そうですが。

A

錠剤を噛み砕いたり、カプセルを開けてのんでも、けっして効き方が速くなったり、よく効くようになることはありません。それどころか、危険な場合すらあるので、やめてください。

解 説

錠剤を細かく噛み砕いたり、カプセル剤を開けたりして中身だけをのむほうが、速くよく効くと思い込んでいる人がいます。特に、お年寄りの中には、錠剤やカプセル剤がのみにくいので、そのようにする人もいるようです。

錠剤やカプセル剤は、つくる段階で、さまざまな工夫がなされています(Q9Q10参照)。

たとえば、くすりの成分が胃に傷害を与えやすいものや、胃よりも腸で吸収させたいくすりは、表面をコーティングしたり、カプセルで保護したりして、腸で溶ける工夫がされています。

また、長時間にわたり、くすりの効果を持続させるため、少しずつくすりの成分が溶けるように工夫された徐放(じょほう)タイプのものもあります。

さらに、くすりに苦(にが)みやにおいがある場合にも、のみやすいように表面を加工したものがあります。

このように、すべてのくすりの形やタイプには目的と意味があります。錠剤は錠剤のまま、カプセル剤はカプセルのままのむことが、それぞれの正しい使い方です。そうすることによって初めて、くすりが安全かつ有効に作用するのです。

こうした錠剤を噛み砕いたり、カプセルを開けたりしてしまうと、せっかくの工夫が無意味になり、かえって体によくない影響が出やすいのです。胃で副作用を起こす、胃酸でくすりの成分が分解されて効かなくなる、効き目が持続しなくなる、苦くてのみにくいといったように、さまざまなことが起こります。

ただし、医師や薬剤師の指示で錠剤などを分割して使用する場合もあるので、その場合は指示にしたがってください。

最近は、噛んでのむ胃腸薬や水に溶かしてのむ鎮痛(ちんつう)薬もあります。もし、錠剤やカプセル剤が大きくてのみにくい場合は、くすりを替えてもらえるかどうか、医師や薬剤師に相談してみましょう。くすりの中には、同じ成分で、粉薬や坐剤(ざざい)、シロップ剤など、違うタイプのものもあります。

くすりの情報Q&A55

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